前回に引き続き、超絶ギタリスト養成ギプス 孤高のクラシック名曲編をレビューしていきます!
こちらの演奏がその教則本で弾くことになります!
前作に引き続き音数が多いですが、それ以上に練習にもなるし、なにより弾いてて楽しいのでぜひチャレンジしてみてください!!
それではいきましょう!!
孤高のクラシック名曲編ってどんな本?
- トルコ行進曲
- モルダウ
- ハンガリー舞曲第5番
- アヴェ・マリア
- 威風堂々
- 婚礼の合唱
- 平均律クラヴィーア曲集第1巻第1番
- 平均律クラヴィーア曲集第1巻第2番
- トッカータとフーガ
- ジプシーの踊り~オペラ「カルメン」より
- 四季
- 交響曲第5番「運命」
- ピアノ・ソナタ第8番ハ短調「悲愴」第3楽章
以上の計12曲+準備運動+整理運動の練習フレーズが収録している教則本で、基本的に12曲の楽曲をそれぞれ練習していく形になります!
それぞれの曲ごとに肝になるテクニックの解説があるので、自分の演奏の弱点となる箇所を重点的に練習することが可能です
そして、この手の教則本で一番いいのは【曲】を通してテクニックを練習することができるという点です!
テクニカル系の教則本だと、4小節だけのフレーズ集が多い傾向にありますが、これだと曲を弾いた時にここぞ!という場面でうまく弾けないパターンがあるかと思います
こういう時に備えるため、曲を通じてテクニックを習得するというのは非常に良いもので、ここぞ!という時に、集中する力も同時に身につきます!!!
では、ここからは各曲ごとでどういうテクニックが得られるかを解説していきます
曲ごとのテクニックについて
トルコ行進曲
ここでは、オルタネイトピッキングにフォーカスを当てて曲が構成されています
ただ、かなり高速なため(BPM170!)実際はいきなりここを練習しようとすると若干挫折するレベルだと思いますw
また、オルタネイトピッキングとはいえ、最後にはスウィープピッキングとスキッピングも入っており、完全にオルタネイトだけでなく、かなりテクニカルな曲になること必須なため、一番最初の曲ではなく中盤から終盤にかけて練習すると良いと思います!(実際5段階レベル中、レベル4なので!)
トルコ行進曲は本の中でもトップ3に近いレベルで難易度は高いですね!!
モルダウ
レベル3なので、比較的手が出しやすいです!
ここではビブラートに着目したテクニックが得られます
が、ここでもやはりスウィープやスキッピングといった細かなテクニックが入りますw
ケリーさんがスウィープが得意なので仕方ないのですが、6弦スウィープなので初めて練習するにはちょっと厳しいかなって感じですね!!
基本的にはそんなに早いフレーズが多くなく、ビブラートに集中することができる単音弾き練習ができるので、メインメロディの部分では初心者にもおすすめな練習曲かと思います
ハンガリー舞曲第5番
テーマが【リードプレイにおけるリズム感】ということで、ここでは基本的には速弾きよりリードプレイに集中した練習ができます
先程のモルダウに近い感覚でできますね!!
休符が合間にたくさんあるので、いかにミュートがうまくできるかが勝負かと思います
また、同じくスウィープが連発するので、初心者には厳しい一面があるものの、一番最初に取り組むのでもちょうどよいレベルの練習曲という印象です!
レベルは2になります!!
アヴェ・マリア
テーマは【ボリューム奏法】になります
これはギターを選ぶ楽曲になるのですが、基本的にはストラトキャスターのようにボリュームノブが小指で届くようなギターでの奏法がメインになります!!(レスポール系などはちょっと弾きにくいかも)
ただ、ボリューム奏法ができなくても楽曲としては弾くことはできるので実はボリューム奏法を使わなければ、それほど難しいテクニックは登場しない珍しい曲になるので、これが実は一番カンタンな練習曲になりますww(レベルは3なのですが)
ということで、実際はボリューム奏法を使わないでダウンピッキングだけの練習であったり、譜面通りオルタネイトピッキングの練習にもなる一番いい練習なので、初心者にはうってつけな練習曲になります!!!
威風堂々
テーマは【エコノミー・ピッキング】です
実はこれレベルが1なのですが、実際弾ききるとなるとレベル3くらいちょっと難しい曲になります
というのも、エコノミーピッキングが出る瞬間に1小節内に12連符が3つ出てくる場面があるのですが、これが弾けないwww
絶対初心者にはムリ!!なテクニックが一瞬あるのですが、それ以外はちゃんとレベル1なので、おすすめではある一方で、エコノミーピッキング自体、かなりテクニカルプレイの1つなので、習得するのに時間がかかるため、レベル1でありながら、実質的にはレベル3だと思って別の曲からスタートするのが良いというのが僕の感想になります!
婚礼の合唱
テーマは【アーミング】になります
先程のアヴェ・マリア同様ストラトキャスター系向けの練習曲になります(レスポール系にはアーミング無いものがあるので、そもそもできませんが)
ということで、アーミングプレイ無しでも弾けるため、細かなテクニックが存在せず、アヴェ・マリア同様初心者にはうってつけな練習曲になります!
リードプレイに集中できる上、割とすぐに弾けるようになるため、挫折せずにできるのもGood!
アーミングプレイを取り入れるとアームのタイミングや音程といったシビアなテクニックを求めれるため、ミスると音痴になりがちなプレイになるのは注意!!
それ以外では、細かなテクニックが存在しないので、初心者におすすめ曲なうちの1つですね!
平均律クラヴィーア曲集第1巻第1番
テーマは【アルペジオ】になります
アルペジオくらいなら楽勝wと思ってることなかれ、、、
実際、これを正確に弾ききることが難しいと断言します
ピッキングミスが許されない状況で、キチンと一音一音をピッキングしようとすると途中へまったりするものです。。。
ここでしっかりアルペジオの基本を抑えるようにしましょう!!
平均律クラヴィーア曲集第1巻第2番
テーマは【変則ピッキング】です
基本はいわゆる、ペダル奏法がメインになるこの楽曲
クラシカルなフレーズやイングヴェイを弾く上では欠かせないプレイなので、ここで練習しておくことは必須になるかと!!
インサイド・アウトサイドピッキングの練習にもなるので、ピッキングの見直しにもなるおすすめの練習曲ですね!!
トッカータとフーガ
ついにきたレベル5!
テーマは【タッピング】です!
開放弦を使った高速オルタネイトピッキングからタッピングプレイとかなり速い楽曲になります
また、途中中指を使ったチキンピッキング奏法も入ってくるので、全体的に休むこと無しの超絶曲になります!
本書でもトップ3に入るレベルで難易度が高い楽曲になります!!
ジプシーの踊り~オペラ「カルメン」より
レベルが1で一旦小休止できる楽曲です
テーマは【休符を正確に取ること】です
ハンガリー舞曲第5番にも通じるものがあるこの楽曲ですが、4分の6拍子という少し変わった拍でプレイするのと、細かな休符があるので、右手のコントロールが求めれる楽曲です
とはいえそれほど難しいテクニックを使っているわけではないので、リードプレイに集中できる楽曲といえるでしょう!!
四季
ここでは【緩急をつけたソロ・プレイ】がテーマになっている
春と秋、夏と冬でそれぞれ速弾きとゆったりとしたリードプレイの緩急が激しい曲構成になっている
特に冬にあたる部分では高速オルタネイトピッキングが連発するので、覚えるのも必死だしテクニックとしても難易度は高め
これらができれば、レベル5の楽曲は難なくいけるのでは?というレベルに達するのでぜひプレイしてみて欲しいです!!
交響曲第5番「運命」
レベル5の超難易度曲
テーマは【オクターブ奏法】です
ただ、オクターブ奏法がテーマなのに出てくるのは前半だけ、あとは高速オルタネイトピッキング、スウィープ、エコノミーピッキング、スキッピングだらけなので、実質的に全部詰まっている曲になっていますw
曲としては短いながらもこれほどまでテクニックが詰まっていると練習するのに一苦労する楽曲でした!
ピアノ・ソナタ第8番ハ短調「悲愴」第3楽章
本命のレベル5!
テーマは【スウィープ・ピッキング】で、その名の通りスウィープがめっちゃ出てきますw
そして、この本の中で一番最速のエコノミーピッキングが出る楽曲でもあります!!
とにかく休む間も無いほど、ずっと弾いている曲の上、最終局にふさわしいほど長い楽曲なので、息することもできないレベルで集中を求められますw
最初から最後まで、スウィープからエコノミーピッキング、高速オルタネイトピッキングが続くので、弾き切るには根気が必要になりそうです!
まとめ
ということで、簡単にこの教則本の紹介と自分の解説をしてきましたが、やはりこの手の教則本をしっかり弾くことが他の楽曲の練習にもなるので、ぜひ取り組んでみてもらいたいですね!!
ただ、今は本では売られていないので電子書籍か中古で求めるしかなさそうです…
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