Logic Proで曲を書き出すとき、「オフライン」と「リアルタイム」のどちらを選ぶか迷いませんか。

まず確認したいのは、書き出す音がMacの中で完結しているかです。録音済みの音声やソフトウェア音源を使う曲ならオフラインが候補になります。外部シンセの音をその場で取り込む場合は、リアルタイムで書き出します。

ここではMac版Logic Proのユーザガイドをもとに、モードの選び方を整理します。実機で音質を比較した記事ではありません。

オフラインは内部の音を処理、リアルタイムは再生しながら書き出す

オフラインバウンスは、プロジェクトを処理して音声ファイルを作る方法です。通常の再生より短い時間で書き出せる場合があり、リアルタイム再生では処理が追い付かない曲をバウンスできる場合もあります。

リアルタイムバウンスは、曲を実時間で再生しながら書き出す方法です。外部シンセから戻ってくる音など、再生に合わせて入力される信号を含めるときに使います。

モードを選ぶ目安

  • 録音済みのオーディオとソフトウェア音源だけ:オフラインが候補
  • 外部MIDI音源の音を入力から取り込む:リアルタイム
  • 判断に迷う:「自動」でLogicに判定させる方法もある

現行のAppleのバウンス手順には、「自動」も含む3つのモードが案内されています。自動は、チャンネルのプラグインがリアルタイム処理を必要とするかなどに応じてLogicが判断する設定です。外部機器からの音声が正しく戻っているかは、別に確認してください。

外部音源は、MIDIだけでなく音声の戻りも必要

たとえば、LogicのMIDIトラックで机の上のシンセを鳴らしている場合。MIDIは演奏情報なので、シンセから出る音声をLogicへ戻す接続も必要です。

外部音源の音をオーディオインターフェイスへ入力し、Logicのミキサーから書き出す出力へ送ります。この入力音を含めてバウンスするなら、リアルタイムを選びます。

一方、そのシンセの演奏を先にオーディオトラックへ録音してあり、録音したファイルだけを書き出すなら、内部のオーディオとして扱えます。「外部音源を使った曲だから、最後まで必ずリアルタイム」というわけではないんですね。

ソフトウェア音源のMIDIと混同しない

Mac内のソフトウェア音源をMIDIで演奏していても、それだけでリアルタイム必須にはなりません。外へMIDIを送り、外部機器で鳴らした音を取り込む場合と分けて考えましょう。

書き出す前にモードと範囲を確認する

  1. 必要なトラックがミュートされておらず、書き出す出力へ送られているか確認します。
  2. 「ファイル」→「バウンス」→「プロジェクトまたは選択範囲」を開きます。
  3. ファイル形式などを設定し、「開始」「終了」で範囲を確認します。サイクルが有効なら、その範囲が初期設定に使われます。
  4. 「モード」でオフライン、リアルタイム、または自動を選んでバウンスします。

曲末のリバーブなどが切れないよう、終了位置にも余裕を持たせておきたいですね。書き出しが終わったら、完成ファイルを開き、曲頭・音の入り・曲末を確認してください。

「リアルタイムなら高音質」とは決めない

このモードは、まず音の経路と処理方法を選ぶ設定です。Appleの説明からは、「最終版は必ずリアルタイム」「オフラインは音質が低い」といった一律の決まりは読み取れません。

書き出した音に抜けや違和感があれば、その箇所を確認し、モードを変えて書き出し直すのは切り分けの一つです。ただ、モードだけを原因と決めず、入力の戻り、ミュート、書き出し範囲も確かめてください。

ファイルのビット深度を下げる際の「ディザ」は、今回のモード選択とは別の設定です。16bitで渡す場合はこちらも確認してみてください。

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