Macで曲作りを始めるなら、まずは無料DAWで短い曲を作ってみるのがおすすめです。
打ち込みやループを組み合わせるだけなら、オーディオインターフェースやMIDIキーボードは最初から買わなくても大丈夫です。
ここでは、無料で使い続けられるソフトやブラウザ版、対象機材に付属する版を合わせて8つ紹介します。選ぶときは、無料で使える範囲・録音のしやすさ・Macとの互換性を確認しましょう。
情報確認日:2026年10月9日。
無料の基本版・機材の付属版・期間限定の試用版は、それぞれ利用条件が違います。
付属版が気になる方は、すでに持っている機材のライセンスを先に確認してください。ソフトのためだけに機材を買う必要はありません。
目的別に選ぶなら、まずこの3つ
- 初めての打ち込み・歌・ギター録音:GarageBand。Macに未インストールの場合は、App Storeで対応OSを確認して入手します。
- トラックを増やし、外部プラグインも使いたい:Waveform Free。無料版と有料の拡張機能を区別して導入します。
- インストール前に曲作りを試したい:BandLab Studio。対応ブラウザとアカウントで始められます。
Pro Toolsの操作を覚えたい方にはPro Tools Intro、録音を中心に制作したい方にはLUNAも候補です。
「プロ向け」という言葉だけで選ばず、まずは録音・再生・保存を一通り試せるものを選んでみましょう。
無料・付属DAW8選を比較
スマホでは表を横にスクロールできます。
| DAW | 利用条件 | 向く作業・注意点 |
|---|---|---|
| GarageBand | 無料。対応Macが必要 | 打ち込み、歌・ギター録音。外部音源・エフェクトは対応AU形式 |
| Waveform Free | 無料基本版 | オーディオ/MIDIの制作。VST・VST3・AUに対応 |
| Pro Tools Intro | 無料入門版 | 録音・編集。音声、MIDI、インストゥルメントは各8トラック。外部プラグインはAAX |
| Cakewalk Next | 無料tier。BandLabアカウントが必要 | 音声・MIDI制作。追加機能は有料Membershipに分かれる |
| LUNA | 無料版。UAアカウント等の登録が必要 | 録音・ミックス。LUNA Studio(旧Pro)や追加製品は別料金 |
| BandLab Studio | 無料のブラウザ版。アカウントが必要 | ループ・録音・共同制作。ローカルDAWとはプラグイン環境が異なる |
| Ableton Live Lite | 対象機材・アプリなどに付属するライセンス | ループ制作向け。機能上限あり |
| Cubase LE | 対象機材などのダウンロードコードが必要 | MIDIと音声録音。上位版とはトラック数・機能が異なる |
ここでいう「無料」はDAW本体の基本利用についてです。追加音源、素材、クラウド容量、有料プラグインまで無料になるわけではありません。
トラック数が無制限でも、同時に再生できる量はMacの性能や使う音源によって変わります。
8つのDAWの特徴と注意点
1.GarageBand:最初の録音・打ち込みを一通り試す
ソフトウェア音源、ループ、ギター用アンプなどを使って曲を作れます。
Macに入っていなければダウンロードが必要です。音源を追加でダウンロードする場合もあるので、空き容量を確認しておきましょう。
GarageBandのプロジェクトはLogic Proでも開けます。使い慣れてから機能を増やしたくなったときも、移行しやすいですね。
インストール前にはMac版GarageBandのApp Storeページで、現在のmacOSに対応するか確認してください。
2.Waveform Free:外部プラグインも使って制作する
無料版でもオーディオ・MIDIの録音と編集に使え、VST・VST3・AUプラグインを扱えます。ただし、有料のPro版や拡張製品と同じ機能一式ではありません。比較する際はFree側の機能を見ましょう。
現行の公式製品ページではmacOS 13以降、64-bit IntelまたはApple Siliconが案内されています。古いMacでは、過去の記事のOS条件をそのまま使わないようにしましょう。
3.Pro Tools Intro:トラック数を絞って録音・編集を学ぶ
Pro Toolsの無料入門版です。オーディオ、MIDI、インストゥルメントはそれぞれ8トラックで、合計24本のオーディオを録れるという意味ではありません。
歌やギターを少数のトラックで重ね、編集を学びたい方に向きます。
外部プラグインはAAX形式です。GarageBand用に入れたAUが、そのままPro Toolsで開くわけではありません。Avid公式の各エディション比較と対応OS情報を確認し、有料版限定機能や試用版の内容と区別しましょう。
4.Cakewalk Next:Macでも使える無料tierを選ぶ
Cakewalk NextはMac/Windows向けのDAWです。現在の公式製品ページでは、無料BandLabアカウントで利用できる無料tierと、有料Membershipの追加機能が案内されています。
無料tierではトラック数が無制限で、内蔵音源・エフェクト、VST/AUに対応しています。
Cakewalk Sonarや旧Cakewalk by BandLabとは別製品です。古い案内の「Membership必須」や、Windows専用製品の条件と混同しないようにしましょう。ダウンロードする版のMac対応条件も同じ公式ページで確認できます。
5.LUNA:録音を中心に制作する
LUNAには無料版があり、専用のUA製オーディオインターフェースの購入は必須ではありません。対応するMacとオーディオ環境、必要なアカウントの登録を確認して導入します。
アナログ機材を再現する拡張製品や有料バンドルは、無料本体とは別です。LUNA公式ページで無料・有料の違いを確認し、無料版FAQで導入条件を確かめましょう。
6.BandLab Studio:ブラウザで曲作りを始める
BandLab Studioはブラウザで録音・編集・曲作りができる無料の制作環境です。Macに大きなDAWを導入する前に、ループを並べたり短い歌を録ったりして試したい場合に向きます。
インターネット接続、対応ブラウザ、録音アクセス権限を確認しましょう。ローカルDAWのAU/VSTプラグインをそのまま使える環境ではありません。
BandLabのプロジェクトはクラウド保存です。完成音声はMacにも残せます。手順は音声のダウンロード方法をご覧ください。
機能や保存条件はBandLab公式と対応環境の案内で確認できます。
7.Ableton Live Lite:付属ライセンスがあるなら活用する
対象のハードウェアやアプリなどに付属するエディションです。全員が入手できる無料版や、期限付きのLive試用版とは異なります。
ループを組み合わせて曲を作りたい方は、手元の機材にライセンスが付いていないか調べてみましょう。
機能の上限と入手条件はLive Lite公式ページで確認できます。ソフトの特典だけを理由に、不要な機材を追加する必要はありません。
8.Cubase LE:対象機材の付属コードを確認する
Cubase LEも付属ライセンスの対象です。対応機材に同梱されたダウンロードアクセスコードなどを使って導入します。
中古機材はコードが付属しなかったり、使用済みだったりすることがあります。購入前に確認してください。
Cubase LE公式ページで導入方法を確認してください。LE・AI・Elementsは別のエディションで、付属先や機能も異なります。
古いMac・Apple Silicon Macで確認すること
- 「このMacについて」でmacOSのバージョンとIntel/Apple Siliconを確認する。
- DAWの対応OSとインストーラーを確認する。
- 使いたいプラグインとオーディオインターフェースも、同じOS・CPU環境に対応するか確認する。
DAW本体が起動しても、古いプラグインやドライバーまで動くとは限りません。Rosetta経由での動作とApple Siliconネイティブ対応も区別しましょう。
古い記事に無料版のダウンロードURLがあっても、今も入手・認証できるとは限りません。現在のOSに対応するかも、あわせて確認してください。
この記事では、以前掲載していたStudio One Primeを現行無料DAWのおすすめ一覧から外しました。すでに持っている旧版を使う場合は、その版のライセンスと対応OSを確認してください。
旧版の記事を読むときは、現在も無料配布されているかを確認しましょう。
歌・ギターを録るなら、DAWの次に入力方法を決める
打ち込み・ループ中心なら、まず追加機材なしで始める
マウスで音符を置き、内蔵音源やループで曲を作るだけなら、MacとDAW、手持ちのイヤホンなどで始められます。MIDIキーボードやオーディオインターフェースは、演奏入力や外部録音が必要になってから検討しましょう。
歌を録る:内蔵マイク・USBマイク・XLRマイクで構成が違う
歌のアイデアを残すだけなら、Macの内蔵マイクでも試せます。外付けマイクを使う場合は、接続方法によって必要な機材が変わります。
- USBマイク:通常はマイク自体が音声入力機器になるため、別のオーディオインターフェースは必須ではありません。
- XLRマイク:対応するマイク入力が必要です。電源もマイクの仕様に合わせて用意してください。
エレキギターを直接録る:Hi-Z/INST入力を確認する
パッシブピックアップのギターを直接つなぐなら、楽器用のHi-Z/INST入力がある機器とギター用ケーブルを用意します。1本ずつ重ね録りするなら、対応する楽器入力は1系統から始められます。
歌とギターを同時に録る場合は、マイク入力と楽器入力を同時に使えるか確認しましょう。
USBオーディオ機能付きマルチエフェクターなどをすでに持っている場合は、Mac対応と録音できる信号を説明書で確認すれば、新たなインターフェースを買わずに済むこともあります。
録音時は有線ヘッドホンを使うと、Bluetooth経由の遅れを切り分けやすくなります。演奏が遅れて聴こえる場合は、バッファサイズとモニター方法の調整を先に試しましょう。
最初の目標は「短く録って、保存して、もう一度開く」
まずは選んだDAWで数小節だけ打ち込むか、歌・ギターを短く録音します。再生できることを確認し、プロジェクトを保存して開き直しましょう。
一度ここまで試すと、追加で欲しい音源や必要な機材も分かりやすくなります。
無料で使える範囲とMacへの対応、必要な録音入力を確認して、手元の環境から始めてみてください。









