Scanner Vibratoは、ハモンドオルガンのスキャナビブラートを再現するLogic Pro標準エフェクトです。ビブラートとコーラスを一つのTypeで選びます。両方を別のスイッチで同時にONにする操作ではありません。
Scanner Vibratoの基本操作
Audio FXからModulation > Scanner Vibratoを選びます。まずTypeを切り替え、揺れの種類を比べてみましょう。
- V1・V2・V3:ディレイラインで処理した信号を出力するビブラートです。種類によって強さが異なります。
- C1・C2・C3:処理した信号と原音を混ぜるコーラスです。
- C0:コーラスとビブラートを無効にします。
Scanner Vibratoの詳細設定
Depthが効くのはコーラス設定
DepthはC1・C2・C3の強さを調整する項目です。V1・V2・V3ではDepthが効きません。ビブラートの深さを変えたい場合は、Typeを切り替えて確認しましょう。
左右のRateとStereo Phase
ステレオ版ではLeft Rate・Right Rate・Stereo Phaseを使います。Stereo PhaseがFreeなら左右の速さを別々に調整できます。0°〜360°ではLeft Rateが両チャンネルの速さを決め、Right Rateは機能しません。
まず左右を同じ速さにしてTypeを比較し、その後Stereo PhaseやRateを変えると、違いを追いやすくなります。
操作の確認:独立したMix・Wet・Dry、Vibrato/Chorusの個別ON/OFFスイッチはありません。画面上部の「表示」からコントロール表示にすると、各値を確認できます。これは隠しパラメータの追加ではなく、同じ項目の別表示です。
約10秒のドラムで、C3とV3を比較
Typeを切り替えたドラムの響きを聴き比べてみてください。
C3では原音との重なり、V3では処理音の変化を確認してみてください。
Scanner Vibrato OFF
Type C3
Type V3
| 共通項目 | 設定 |
|---|---|
| Left / Right Rate | ともに6.85 Hz |
| Stereo Phase | Free |
| Depth | コントロール表示0.00(V3では無効) |


操作項目はApple公式のScanner Vibratoガイドでも確認できます。
Scanner Vibratoを使ったサウンドデザイン
オルガンやエレクトリックピアノ、パッドなどの持続音では、音が伸びる部分を使って揺れを確認します。原音も残したいときはC系、処理音の揺れを確認したいときはV系から試してみてください。
ギターではフレーズの輪郭や和音の響き、ドラムではシンバルの伸びる部分とキックやスネアの変化を確認します。掲載した音源はドラムの比較なので、オルガンなどの持続音でも同じ聴こえ方になるとは限りません。
調整するときの注意点
- Depthを動かしても変わらない:TypeがV系になっていないか確認します。
- Right Rateが効かない:Stereo Phaseを確認します。左右別の速さにするにはFreeを使います。
- 効果が強すぎる:Typeを別の種類へ変更します。C系ではDepthも調整します。
- 音量差で判断しにくい:チャンネル側で音量をそろえ、バイパスと比較します。
いくつもの値を一度に動かすより、まずType、次にRateという順番で試すと分かりやすいですね。設定が決まったら、楽曲全体でも確認してみてください。









