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Logic Pro DeEsser完全マスター:ボーカル処理の極意

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はじめに:DeEsserの種類を確認する

ボーカルの「サシスセソ」だけが耳に刺さるときは、ディエッサーを試せます。ただし、発音に必要な高域まで削ると、言葉が不明瞭になってしまいます。問題のある瞬間だけ抑えられているか、元の音と比べながら調整しましょう。

この記事で使うプラグイン

今回はLogic ProのDeEsser 2を扱います。旧DeEsserとは画面やパラメータ名が異なるため、プラグイン名を確認してください。StrengthやSensitivityの数値を、そのままDeEsser 2へ当てはめることはできません。

1. DeEsser 2の基本的な仕組み

DeEsser 2は、検出した高域のレベルがしきい値を超えたときに、減衰をかけるプラグインです。EQで高域を常にカットする方法とは、処理が動くタイミングが違います。

歯擦音の帯域は声やマイク、録音方法で変わります。特定の周波数や性別ごとの設定を正解として固定せず、Filter Soloで実際の音を確認してみてください。

2. 実画面にある設定項目

  • Detector Frequency:検出する帯域を選びます。フィルタの種類によって、中心や境界としての役割が変わります。
  • Threshold:減衰を始める基準です。低くするほど、より小さな信号にも処理が動きやすくなります。
  • Max Reduction:減衰量の上限です。設定した量が常に減るわけではありません。
  • Relative/Absolute:しきい値の動作方式を選びます。まずRelativeで試し、Absoluteでは入力レベルとThresholdの関係を確認します。
  • Split/Wide:Splitは選んだ帯域を、Wideは全帯域を減衰する方式です。
  • Filter Solo:Splitの検出帯域を聴くために使います。確認後はOFFへ戻しましょう。

今回のControls表示ではFilter ModeにBand Stopが選ばれています。フィルタの名前だけで判断せず、検出する音と減衰する範囲を確認してください。

3. 基本の調整手順

  1. 問題のある短い箇所をループし、必要ならトラックをSoloにします。
  2. Filter Soloで歯擦音が含まれる帯域を探します。
  3. Filter SoloをOFFに戻し、Thresholdを調整して、問題のある瞬間に処理が動くか確認します。
  4. Max Reductionを必要な範囲に抑え、発音や明るさを失っていないか聴きます。
  5. バイパスと比較した後、Soloを解除してミックスの中でも確認します。

コンプレッサーの前後どちらに置くかは、録音とほかの処理次第です。後段の圧縮で高域が目立つ場合もあるので、位置を決めたら改めて調整してください。

耳で確認:ドラムの高域を抑える動作例

DeEsser 2のOFFとONで、ハイハットの響きを聴き比べてみてください。

基準:DeEsser 2をバイパス

DeEsser 2有効:Absolute/−40 dB

DeEsser 2の実際の設定画面:基準:DeEsser 2をバイパス
基準:DeEsser 2をバイパス。
DeEsser 2の実際の設定画面:DeEsser 2有効:Absolute/−40 dB
DeEsser 2有効:Absolute/−40 dB。

実際のボーカルではFilter Soloで検出帯域を聴き、発音の明瞭さを損なわないようにThresholdとMax Reductionを調整してみてください。

機能の詳細はApple公式のDeEsser 2ガイドも参照してください。

4. ボーカルで使うときの注意

声に使うときは、その録音に合わせて周波数と減衰量を設定します。

今回のDeEsser 2画面には別トラックを選ぶ外部サイドチェーン入力はありません。別の音をトリガーにする処理を試す場合は、外部入力に対応したCompressorなどを別途使います。

処理を強くする前に

声がこもったら、Max ReductionやThresholdを見直しましょう。マイクの位置など録音側の工夫も、次の録音で試せます。

5. 関連記事と公式資料

DeEsser 2の詳細記事にも同じドラム音源を掲載しています。コンプレッサーのモデルによる変化はLogic Pro Compressorの比較記事で確認できます。

機能はApple公式DeEsser 2ガイドを参照しています。まずは短い箇所で、必要な音だけを抑えられているか試してみてください。

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