ギターのボリュームを下げると歪みが減るのはなぜ?音量だけ下げたいときの調整

ギターのボリュームを絞ったら、音が小さくなるだけでなく、歪みまで薄くなった。これは、アンプやエフェクターへ入る信号も小さくなるためです。
歪ませる前の信号を下げると、歪み方も変わります。今の歪みを保って音量を下げたいなら、歪みを作る段より後で音量を調整するのが基本です。
ただ、どこが「後」になるかは機材によって違います。まずは、ギター本体とアンプのつまみを分けて考えてみましょう。
ギターのボリュームは、アンプに入る信号を変える
基本的な接続は、次の順番です。
ギター本体のボリューム → 歪み系エフェクター → アンプ → スピーカー
ギター本体のボリュームは、歪み系エフェクターやアンプより手前にあります。そのため、絞ると後ろの機材に入る信号も小さくなります。
入力に応じて歪むアンプやエフェクターでは、これによって歪みが減り、クランチやクリーンに近づくことがあります。逆に、ギターのボリュームを戻すと、歪みが増える方向に変わります。
ただし、強く歪ませた設定では、少し絞っても歪みが残る場合があります。「7にすればクリーン」のような共通の正解はありません。つまみの数字は、歪み量や聞こえる音量の割合を表しているわけではないですね。
歪みを保って音量だけ下げたいとき
アンプのMasterや最終出力を確認する
アンプにGainとMasterがあるなら、まず取扱説明書でそれぞれの役割を確認します。一般にGainは入力段の歪み方に関わり、Masterはその後の音量調整に使われます。
プリアンプで作った歪みを保って音量を下げるなら、GainをそのままにしてMasterを下げる方法が候補です。ただし、機種によって回路やつまみの役割は異なります。
パワーアンプでの歪みにも注意
Masterを下げると、後ろにあるパワーアンプの歪み方が変わる場合もあります。「Masterなら音色が全く変わらない」とは限りません。Masterのないアンプもあります。
マルチエフェクターやアンプシミュレーターなら、アンプモデルの後ろにある最終出力の調整も候補になります。入力ゲインを下げる操作とは区別して、説明書で信号の順番を確認してみてください。
ボリュームペダルは置く位置で変わる
ボリュームペダルをギター直後に置くと、ギター本体のボリュームと同じように、後ろへ送る信号が小さくなります。歪みを保ちたい場合は、すべての歪みを作る段より後に置く必要があります。
例えば、歪み系エフェクターで音を作り、アンプをクリーンにしているなら、次の順番が候補です。
ギター → 歪み系エフェクター → ボリュームペダル → クリーン設定のアンプ
この位置でも、後ろのアンプがさらに歪む設定なら、音量操作で歪みも変わります。アンプのエフェクトループに置く場合も、ループより後ろの段で歪んでいれば同じです。
ヤマハの解説でも、歪み系エフェクターの後にボリュームペダルを置く方法と、アンプをあまり歪まない設定にする条件が説明されています。
歪みだけでなく、音がこもることもある
一般的なパッシブ式ギターでは、ボリュームを絞ると高音域が減り、こもったように聞こえることもあります。こちらは、歪み量が減ることとは別の変化です。
ギターの回路やケーブルなども関わるため、変化の大きさは同じではありません。高音域の変化を抑えるトレブルブリード回路を持つギターもありますが、すべてのギターで同じ効き方をするわけではありません。
ちなみに、一般的なパッシブ式ギターのトーンは高音域を減らすつまみです。ボリュームを下げたときの変化と混ざらないように、比べる間はトーンの位置を固定しておくと分かりやすいです。アクティブ回路など特殊なコントロールは、機種の説明書を確認してください。
まずは、つまみを1つずつ変えてみる
どこを触ればよいか迷ったら、次の順番で変化を確認してみてください。途中でボリュームを戻しても大きな音が出すぎないように、アンプの音量を下げてから始めます。
- ギターのピックアップとトーンを固定し、アンプをクリーンにする。
- 同じフレーズを同じくらいの強さで弾きながら、ギターのボリュームだけを絞る。音量と明るさの変化を確認する。
- 歪む設定に変え、ギターのボリュームを絞ったときに歪みも減るか確認する。
- ギターのボリュームを戻して固定し、Masterや最終出力を下げたときと比べる。
手元でクランチに寄せたいならギター側、今の歪みのまま音量を抑えたいなら後段の調整。この2つを分けると、触る場所を選びやすくなります。
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