Logic Proのプロジェクトを別のMacへ渡すときは、先に「ファイル」>「プロジェクト管理」>「統合」で、必要な音声ファイルやサンプルをプロジェクト内に集めておきます。
プロジェクトを保存していても、読み込んだ音声が外付けSSDなどに置かれたままの場合があります。その状態でプロジェクトだけを送ると、相手のMacでは素材を見つけられません。
パッケージ形式で保存しただけでは、外部素材が全部入ったとは限りません。保存形式と、どの素材を中へコピーするかは別の設定です。Appleの保存ガイドでも、この違いが説明されています。
「統合」は、外にある素材を中へコピーする操作
「統合」は、プロジェクトが参照している外部素材を、プロジェクト内のメディアフォルダへコピーする機能です。ミックスを1本のWAVにするバウンスとは役割が違います。
対象にはオーディオファイルのほか、Sampler・Alchemy・Ultrabeatのオーディオデータ、Space Designerのインパルス応答、ビデオ、Apple Loopsなどがあります。必要な種類を選んで集められます。
手順と対象はAppleの「プロジェクトの素材を統合する」で確認できます。
渡すコピーを開いてから、必要な素材を統合する
作業中の原本を残すため、まず受け渡し用のコピーを作っておくと安心ですね。
- 「ファイル」>「コピーを保存」で、日付などを付けた名前で保存します。
- 原本を閉じ、今保存した受け渡し用のコピーを開きます。
- 「ファイル」>「プロジェクト管理」>「統合」を選びます。
- 相手へ渡すのに必要な素材の種類にチェックを入れ、「OK」を押します。
- コピーが終わったら、プロジェクトを保存します。
「コピーを保存」の操作はAppleの保存ガイドにあります。コピーを作ったあと、どちらを開いているかは名前で確認してください。
録音したギターと、外から読み込んだドラムのWAVがあるなら、まず「オーディオファイル」が対象です。サンプラーに自分の音声を読み込んでいる場合は、そのサンプルデータも確認します。
なお、統合では現在のプロジェクトの代替バージョンで使う素材もコピーされます。いま見えているアレンジだけの容量になるとは限りません。これもAppleの統合ガイドに記載されています。
今後の読み込みは「素材」の設定も確認する
外部のWAVをよく使うなら、「ファイル」>「プロジェクト設定」>「素材」で、プロジェクトへコピーするファイルの種類を確認しておきます。ここで選んだ素材は、プロジェクトを保存するときにコピーされます。
特にサンプラーは、音源の設定ファイルと、実際に鳴らすサンプルが別です。「サンプラーオーディオデータをプロジェクトにコピー」を外すと、保存時に音源ファイルだけがコピーされ、関連するサンプルはコピーされません。
詳しくはAppleの素材管理ガイドを参照してください。音色の設定が残っていることと、その音の元データが揃っていることは分けて確認したいところです。
送る前に圧縮し、受け取ったMacでも開いてもらう
パッケージ形式なら、保存してLogic Proを閉じたあと、Finderでプロジェクトを選び、「ファイル」>「圧縮」でZIPにします。フォルダ形式なら、プロジェクトファイルだけを抜き出さず、素材用のサブフォルダを含む一式を渡します。
Appleは、パッケージをほかのコンピュータへコピー・アップロードするときは、先に圧縮するよう案内しています。共有の公式ガイドに沿った方法です。
保存したプロジェクトは、以前のバージョンのLogic Proでは開けない場合があります。Appleの保存ガイドにも注意があるので、使っているバージョンを相手と確認しておきましょう。
ただし、素材の統合とプラグインのインストールは別です。他社製Audio UnitsはMacにインストールして使うものなので、相手が必要なプラグインを使えるかも確認してください。AppleのAudio Unitsの案内も参考になります。
相手の環境で音源を使えないときは、音をオーディオとして渡す方法もあります。元のMIDIを残しながら音声にする手順は、Bounce in Placeと通常バウンスの使い分けで説明しています。
注意:「プロジェクト管理」の「整理」は、未使用ファイルやバックアップを削除する操作です。「統合」とは別なので、受け渡し準備のつもりで実行しないようにしてください。
削除対象はAppleの「プロジェクトを整理する」に記載されています。容量を減らす前に、まず必要な音が揃っているかを確かめましょう。
最後は、圧縮した場合は相手にZIPを展開してもらい、プロジェクトを開いて、素材不足の警告が出ないか、各トラックの音が鳴るかを確認します。こちらでも送るコピーを開き直し、曲の頭・途中・余韻まで再生しておくと、渡すファイルの取り違えも確認できますね。
※Mac用Logic ProのAppleユーザガイドをもとに、2026年10月19日に確認した手順です。サムネイルは素材の集約を表したAI生成イラストです。








