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【Sound House厳選】宅録に最適なマイク比較レビュー8選 – 2025年最新版

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宅録の品質を決める最も重要な要素の一つが「マイク」です。しかし、種類が豊富で価格帯も幅広いため、どれを選べばよいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

この記事では、Sound Houseで実際に購入できる人気の宅録用マイク8選を、DTM歴10年の筆者が徹底比較してご紹介します。初心者向けの手頃なモデルから、プロも愛用する本格派まで、あなたの用途と予算に合った最適なマイクが見つかるはずです。

宅録マイク選びの基本知識

マイクの種類と特徴

コンデンサーマイクの特徴

  • 高感度・高音質:細かな音のニュアンスまで捉える
  • 周波数特性が広い:低音から高音まで幅広くカバー
  • ボーカル・アコギに最適:繊細な表現力が必要な録音向け
  • ファンタム電源が必要:オーディオインターフェースとセットで使用

ダイナミックマイクの特徴

  • 頑丈でノイズに強い:環境ノイズを拾いにくい
  • 大音量に対応:ドラムやアンプの録音に適している
  • 電源不要:そのまま接続して使用可能
  • ライブでも使用可能:汎用性が高い

接続方法による分類

XLR接続

  • オーディオインターフェースが必要
  • 高音質でノイズに強い
  • プロ仕様の本格的な録音が可能
  • 将来的な機材拡張性が高い

USB接続

  • PCに直接接続可能
  • 手軽に録音を始められる
  • 初期投資を抑えられる
  • 配信・ポッドキャストに最適

指向性の違い

指向性とはマイクがどの方向からの音を拾うかを表す特性です。宅録では主に以下の3種類が使われます。

  • 単一指向性(カーディオイド):正面の音を主に拾う。宅録の基本
  • 無指向性:360度の音を拾う。部屋全体の音や会議録音向け
  • 双指向性:前後の音を拾う。対談・インタビュー向け

Sound House厳選!宅録用マイク8選

【初心者向け】予算1〜3万円のエントリーモデル

1. audio-technica AT2020(XLR接続)

基本スペック

  • タイプ:バックエレクトレットコンデンサーマイク
  • 指向性:単一指向性(カーディオイド)
  • 周波数特性:20Hz-20kHz
  • 最大SPL:144dB
  • 自己ノイズ:20dB SPL

AT2020の魅力

AT2020は「宅録の定番マイク」として多くの DTMer に愛用されています。フラットで扱いやすい音質が特徴で、ボーカルから楽器まで幅広く対応できる万能性が魅力です。

この価格帯では珍しく、プロ仕様の音質を実現しており、初心者が最初に購入するマイクとしては申し分ない性能を持っています。

こんな人におすすめ
・DTMを始めたばかりの初心者
・予算を抑えて本格的な録音を始めたい
・ボーカル・アコギ・ナレーションなど幅広く使いたい

実際の使用感

筆者も初期に使用していましたが、クセのない素直な音で、後からのミックス作業もしやすく、初心者には最適なマイクです。特に男性ボーカルとの相性が良く、温かみのある自然な音で録音できます。


2. SHURE SM58(XLR接続)

基本スペック

  • タイプ:ダイナミックマイク
  • 指向性:単一指向性(カーディオイド)
  • 周波数特性:50Hz-15kHz
  • 最大SPL:140dB
  • 電源:不要

SM58の魅力

「世界で最も使われているマイク」として有名なSM58。圧倒的な耐久性ノイズに強い特性で、宅録環境がパーフェクトでなくても安定した録音が可能です。

ダイナミックマイクなのでファンタム電源が不要で、オーディオインターフェースに直接つなぐだけで使用できる手軽さも魅力の一つです。

こんな人におすすめ
・防音が不十分な環境で録音する
・ライブでも使用したい
・頑丈で長持ちするマイクが欲しい
・中音域の密度が高いロック系ボーカル

実際の使用感

SM58は中音域に特徴があり、パワフルなボーカルを収録するのに最適です。周囲のノイズを拾いにくいため、リビングでの録音でも比較的クリアな音が得られます。


3. AKG Lyra(USB接続)

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基本スペック

  • タイプ:USBコンデンサーマイク
  • 指向性:4つのモード切替可能
  • 周波数特性:20Hz-20kHz
  • サンプリングレート:最大192kHz/24bit
  • 接続:USB Type-C

AKG Lyraの魅力

レトロで美しいデザインが印象的なLyraは、見た目だけでなく機能性も優秀です。4つの録音モード(正面、正面+背面、ステレオ、全方向)を切り替えられるため、用途に応じて最適な設定で録音できます。

USB接続なのでオーディオインターフェースが不要で、PCに繋ぐだけですぐに高品質な録音が始められます。

こんな人におすすめ
・手軽にプロ品質の録音を始めたい
・ポッドキャスト・配信を行う
・デザインにもこだわりたい
・対談やインタビューも録音したい

実際の使用感

AKGらしいクリアで上品な音質が特徴で、特にナレーションや配信用途では非常に優秀です。モード切替により、一人での録音から複数人での対談まで柔軟に対応できます。


【中級者向け】予算2〜3万円のミドルレンジ

4. Rode NT1-A(XLR接続)

基本スペック

  • タイプ:大口径コンデンサーマイク
  • 指向性:単一指向性(カーディオイド)
  • 周波数特性:20Hz-20kHz
  • 最大SPL:137dB
  • 自己ノイズ:5dB-A(業界最低クラス)
  • 付属品:ショックマウント、ポップガード

Rode NT1-Aの魅力

NT1-Aの最大の特徴は驚異的な低ノイズ性能です。自己ノイズわずか5dB-Aは、世界で最も静かなスタジオマイクの一つとして認定されており、ささやくような声や微細な音まで克明に録音できます。

パッケージにはショックマウントとポップガードが同梱されており、すぐに本格的な録音環境を構築できるのも魅力です。

こんな人におすすめ
・静かで高品質なボーカル録音を求める
・深夜の録音が多い
・繊細な楽器(アコギ、ピアノ)も録音したい
・一歩上の音質を目指したい

実際の使用感

温かく自然な音質で、特に女性ボーカルとの相性が抜群です。ノイズが少ないため、静寂なバラード調の楽曲でも安心して録音できます。付属のアクセサリーの品質も高く、コストパフォーマンスは非常に優秀です。


5. SHURE MV7(USB/XLR両対応)

基本スペック

  • タイプ:ダイナミックマイク
  • 指向性:単一指向性(カーディオイド)
  • 接続:USB(Type-C)とXLR両対応
  • サンプリングレート:最大48kHz/24bit(USB接続時)
  • 専用アプリ:ShurePlus MOTIV

SHURE MV7の魅力

MV7はUSBとXLRの両方に対応した珍しいマイクで、初心者からプロまで長く使えるのが最大の魅力です。ダイナミックマイクながらUSB接続時にもプロ品質の音質を実現しており、配信からスタジオ録音まで幅広く対応できます。

周囲のノイズを拾いにくい特性があり、完璧ではない録音環境でもクリアな音で収録できます。

こんな人におすすめ
・将来的に機材をアップグレードしたい
・ポッドキャスト・配信メインで始めたい
・環境ノイズが気になる
・一台で長く使いたい

実際の使用感

声にフォーカスしたクリアな収音で、特に男性の低い声との相性が良いです。専用アプリによるリアルタイム調整機能も便利で、録音しながら音質を最適化できます。


【上級者向け】予算4万円以上のハイエンドモデル

6. AKG C214(XLR接続)

基本スペック

  • タイプ:大口径コンデンサーマイク
  • 指向性:単一指向性(カーディオイド)
  • 周波数特性:20Hz-20kHz
  • 最大SPL:156dB(パッド使用時)
  • 自己ノイズ:13dB-A
  • 機能:20dBパッド、ローカットフィルター

AKG C214の魅力

C214は、プロスタジオの定番マイクC414のサウンドを受け継いだコストパフォーマンスモデルです。非常に高いSPL耐性(156dB)により、ギターアンプやドラムなど大音量の音源から、繊細なボーカルまで幅広く対応できます。

20dBパッドとローカットフィルターを搭載しており、様々な録音環境に柔軟に対応できる本格派マイクです。

こんな人におすすめ
・ボーカルと楽器の両方を高品質で録音したい
・プロレベルの音質を求める
・多様な音源に対応できるマイクが欲しい
・将来的にスタジオ仕様にしたい

実際の使用感

AKGらしい中音域の密度感と高音の煌びやかさが印象的で、特にポップスやロック系のボーカルとの相性が抜群です。パッドとローカットにより、様々な音源に対して最適な設定で録音できます。


7. NEUMANN TLM 102(XLR接続)

基本スペック

  • タイプ:大口径コンデンサーマイク
  • 指向性:単一指向性(カーディオイド)
  • 周波数特性:20Hz-20kHz
  • 最大SPL:144dB
  • 自己ノイズ:12dB-A

NEUMANN TLM 102の魅力

NEUMANNブランドのエントリーモデルとして位置づけられるTLM 102ですが、その音質は間違いなくプロフェッショナル仕様です。ボーカルの存在感を際立たせる力強いサウンドで、多くのプロアーティストに愛用されています。

特に中高音域の美しさは他の追随を許さず、一度この音を聞いてしまうと他のマイクでは物足りなく感じるほどです。

こんな人におすすめ
・最高品質のボーカル録音を求める
・プロレベルの作品制作を行う
・NEUMANNサウンドに憧れる
・投資価値の高いマイクが欲しい

実際の使用感

圧倒的な音の解像度と立体感で、ボーカルが楽曲の中で際立って聞こえます。価格は高めですが、音質に妥協したくない方には間違いなくおすすめできる逸品です。


8. Rode NT-USB(USB接続)

基本スペック

  • タイプ:USBコンデンサーマイク
  • 指向性:単一指向性(カーディオイド)
  • 周波数特性:20Hz-20kHz
  • サンプリングレート:最大48kHz/16bit
  • 機能:ヘッドホンモニタリング、ゲイン調整
  • 付属品:ポップシールド、卓上スタンド

Rode NT-USBの魅力

USB接続マイクの中ではトップクラスの音質を誇るNT-USB。XLRマイクに匹敵する自然な音質をUSB接続で実現しており、手軽さと高音質を両立したい方に最適です。

ヘッドホンモニタリング機能により、録音中にリアルタイムで音質確認ができ、ゲイン調整ダイヤルで最適なレベル設定も簡単に行えます。

こんな人におすすめ
・USB接続で最高品質を求める
・オーディオインターフェースを持っていない
・ポッドキャスト・配信を本格的に行いたい
・機材をシンプルに構成したい

実際の使用感

Rodeらしいクリアで自然な音質で、USB接続とは思えないほど高品質な録音が可能です。付属品も充実しており、箱から出してすぐに本格的な録音を始められます。

8製品完全比較表

製品名タイプ接続指向性おすすめ用途レベル
AT2020コンデンサーXLR単一指向性ボーカル・楽器全般初心者
SM58ダイナミックXLR単一指向性ボーカル・ライブ初心者
AKG LyraUSBUSB-C4モード配信・ポッドキャスト初心者
NT1-AコンデンサーXLR単一指向性ボーカル・静音録音中級者
MV7ダイナミックUSB/XLR単一指向性配信・ポッドキャスト中級者
C214コンデンサーXLR単一指向性ボーカル・楽器上級者
TLM 102コンデンサーXLR単一指向性プロボーカル録音上級者
NT-USBUSBUSB単一指向性USB高音質録音中級者

用途別・予算別おすすめマイク

用途別選び方ガイド

ボーカル録音メイン

  • 予算重視:AT2020
  • 静音性重視:NT1-A
  • プロ品質:TLM 102

配信・ポッドキャスト

  • 手軽さ重視:AKG Lyra
  • 音質重視:MV7
  • USB高音質:NT-USB

楽器録音も含む

  • コスパ重視:AT2020
  • 万能性重視:C214
  • 大音量対応:SM58

環境ノイズが心配

  • 予算重視:SM58
  • 高機能:MV7
  • USB接続:AKG Lyra

予算別最適解

予算1万円台で始めたい

おすすめ:audio-technica AT2020
宅録の定番マイクで、この価格帯では最高のコストパフォーマンス。オーディオインターフェースとセットで本格的な録音環境を構築できます。

予算2〜3万円で高音質を求める

おすすめ:Rode NT1-A または SHURE MV7
NT1-Aは極低ノイズでクリアな録音、MV7は将来性とノイズ耐性を重視する方に最適です。

予算4万円以上でプロレベルを目指す

おすすめ:AKG C214 または NEUMANN TLM 102
C214は万能性、TLM 102はボーカル特化でプロスタジオレベルの音質を実現できます。

マイクと一緒に揃えたい機材

必須アクセサリー

XLRマイクには必要な機材
・オーディオインターフェース
・XLRケーブル
・マイクスタンド
・ポップガード
・ショックマウント

おすすめオーディオインターフェース

  1. 初心者向け:Focusrite Scarlett Solo(1入力)
  2. 少し余裕を持たせるなら:Steinberg UR22C(2入力)
  3. 本格派:RME Babyface Pro FS(プロ仕様)

録音環境の改善

  1. 反射音対策:吸音材・リフレクションフィルター
  2. 振動対策:デスクアーム式マイクスタンド
  3. 電源ノイズ対策:電源ディストリビューター

マイク録音で音質を向上させるコツ

録音環境の整備

音質向上の基本ポイント

  1. マイクとの距離:15-30cm程度が基本
  2. 部屋の反響対策:吸音材やクローゼット内での録音
  3. 外部ノイズの遮断:エアコンや冷蔵庫の音に注意
  4. ポップノイズ対策:ポップガードは必須
  5. 録音レベル調整:-12dB〜-6dB程度で録音

ミックスでの音質向上

録音した音声は、適切なミックス処理により更に音質を向上させることができます。

基本的なボーカル処理

  1. ハイパスフィルター:80Hz以下をカット
  2. コンプレッサー:ダイナミクスを整える
  3. EQ調整:不要な周波数をカット、必要な帯域をブースト
  4. ディエッサー:歯擦音の軽減
  5. リバーブ:空間の演出

Logic Proでのボーカル処理について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参照ください

まとめ:あなたに最適なマイクの選び方

初心者におすすめのスタートセット

予算重視なら:audio-technica AT2020 + Focusrite Scarlett Solo

  • 総額:約3万円
  • 本格的な録音環境の構築が可能
  • 将来的な拡張性も高い

手軽さ重視なら:AKG Lyra(USB接続)

  • 総額:約2万円
  • PC1台で即座に高音質録音が可能
  • 配信・ポッドキャスト向け

中級者の機材アップグレード

音質向上なら:Rode NT1-A

  • 極低ノイズで繊細な録音が可能
  • 付属品も充実でコスパ最高

汎用性重視なら:SHURE MV7

  • USB・XLR両対応で将来性抜群
  • 環境ノイズに強く安定した録音

上級者・プロ志向の方へ

万能性を求めるなら:AKG C214

  • ボーカルから楽器まで幅広く対応
  • プロスタジオで定番のC414のサウンド

最高峰を目指すなら:NEUMANN TLM 102

  • 圧倒的な音質でプロフェッショナル仕様
  • 投資価値の高い一生モノのマイク

購入前の最終チェックポイント
✓ 予算と目的の明確化
✓ 録音環境の確認(防音・反響)
✓ 必要な周辺機材の確認
✓ 将来的な用途拡張の想定
✓ メンテナンス・サポート体制

宅録の品質は、マイク選びによって大きく左右されます。今回紹介した8機種は、いずれもSound Houseで実際に購入でき、多くのユーザーに愛用されている信頼性の高い製品です。

あなたの音楽制作や配信活動が、最適なマイク選びによって更に充実したものになることを願っています。

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