エレキギターの音作りって本当に難しいですよね
かく言う自分も、かれこれ10年以上音作りに悩まされてきました(笑)
結論は出ないものの、自分なりの音というのはある程度出来上がってきているので、DTMやバンド練習の際には自分のイメージに近づけられるようにセッティングをしております
ですが、例えば
「あの弾いてみたの人のようなジャキジャキしたカッティングサウンドを作りたい!」
とか
「ゴリゴリのメタルサウンドを作りたい!」
というイメージがあれど、作れない方向けに、基本的なイメージを紹介していきますのでご参考になればと思います
本記事では、ギターのそれぞれのピックアップのイメージについて個人的に解説しております
エフェクター等の実際の部分は別記事にまとめましたので、そちらをご参考にしてください!
また以下の記事でマルチエフェクターやジャキジャキしたカッティングギターの音作りに関して解説しているので、ぜひ合わせて見てください!
音作りはどこでするものか
つまり、
- ギター本体のセッティング(ピックアップ選び)
- アンプ
- エフェクター
- 本人の腕
の4つがありますっと
このうちの最後の「本人の腕」でカバーするは最終的な手段ですので、あくまでも、ギター本体とエフェクターそしてアンプで音作りを目指していくことになります
音がこもる原因
結論、中域を出し過ぎorドンシャリというところになります
よく巷のサイトで見かけるのは、
ギターは中域が美味しいのでガッツリ上げましょう
的なやつ
低音域、中音域上げすぎた場合
確かに音域的には美味しい部分な反面、上げ過ぎるとバンド練習時に、こもってよくわからないことが多いです
例えば、以下のような超シンプルなバンド構成だったとします
- ギター1本
- ベース
- ドラム
- キーボード
そして、低音域、中音域を過剰に上げすぎるとどうなるのかをDTM使ってみました!
アンプはBOSS GT-1000のBRIT STACKというマーシャル系のアンプにしております
セッティングはこんな感じ
https://soundcloud.com/anip-699412221/x4maytvfcwfq
もこもこしてませんか?
まぁ抜けてるっちゃ抜けてる?と思うのですが、実際のバンドでこの音作りのまま挑むと本当に聞こえないです笑
バンドではベースやドラムが低音域をたくさん持っているので、ギターでは過度な低音域を稼ぐことは不要ということになります
ドンシャリの場合(高音域強め)
また、逆もしかりでドンシャリ過ぎるサウンドも聞こえない上に耳が痛いです
以下のアンプ設定の場合はどうでしょうか?
https://soundcloud.com/anip-699412221/xv2eoxznvfqy
ここまで来るとドンシャリは兵器だと思っているので、耳が痛いと感じたら素直に高域を下げる必要があります
また、実際のバンドでは先程と同じくまったく音が聞こえない現象がおきます笑
もちろんボリュームを上げまくればそうでは無いのですが、バンドサウンドとの馴染みは全く無いのと、キンキンアンプから鳴るので耳も痛いです
たまに、高音域上げすぎてるなぁっていう方がいるのでこの辺は要注意かも
フラットの場合は?
これまでは極端なセッティングにしましたが、メタルが好きだからドンシャリにしたいとか、カッティングでジャカジャカしたいから高音域上げようという時に、意識的にどこまでがOKでどこまでがアウトかというのを自分なりに決め手おく必要があるかと思います
基準となるのが、やはりフラットから音を作るというのがベターなのでDTMで音楽を作るシーンなのか、バンドでみんなと合わせて音楽をやるシーンなのか、場面ごとでフラットの状態から音を作る必要があります
たとえば、全てフルフラットにした場合はどうなるでしょうか?
https://soundcloud.com/anip-699412221/kdowqzgoszzq
DTMだと、ミックス次第ですが結構フルフラットでも良かったりします
ただ、ここに金管楽器や弦楽器が入ったり、オーケストラ風なサウンドの中でこの設定で挑むと少しギターが埋もれてしまいます
それはそれで、良かったりするのですが、埋もれたなと感じたら低音域を下げて、少しだけ高音域を上げると良かったりします
そうすると以下のような感じ
https://soundcloud.com/anip-699412221/2a1
若干、スカスカに聞こえるように思いますが、実際のバンドなんかではこういうセッティングのほうが、実はボリュームを上げたりしなくても聞こえるもんなんです
もう少し踏み込んでアンプのセッティング方法については以下の記事で解説しているので、ぜひチェックしてみてください!
ということで、以上を踏まえつつ、各最適なセッティングについてご紹介していくので、音作りのヒントしてもらえればと思います!
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ギター本体のセッティング(ピックアップの選び方)
ギターのピックアップの特長から把握していくことが、音作りのキモになります
シングルコイルタイプ(いわゆるストラトキャスターやテレキャスター系)
個人的な音の特徴としては
- 音の輪郭がハッキリとしている(高域が強い)
- 歯切れが良い(ジャリっとした感じ)
- ノイズが乗りやすい(歪系のドライブサウンドでは特に)
というイメージがあります
つまり、カッティングやクリーントーンに最適な楽器というイメージがあります
もちろん、パワーコードでゴリゴリのメタルもプレイしているギタリストもいます(イングヴェイなんかはその一人)
ただ、昨今のJ-POPやアニソンを聞いているとカッティングがやたら流行っているので、そういう楽曲をしたい方はシングルコイルのある楽器が良いでしょう
続いてピックアップの位置ごとの音の特長
- リア(ブリッジ側)…高域がかなり強く透明感や存在感を出すのに最適(パワーコードなど)
- リア+センター…カッティングなどに向いているジャキジャキ感がかなり出る
- センター…リア+センターほどではないが、カッティングにやや暖かみを出すのに向いている
- フロント(指板側)+センター…フロント寄りのため、音を太くするカッティングに最適(イメージとしては低域+中域)
- フロント…音が太くなるため、曲中のギターソロやクリーントーンのアルペジオに最適
個人的な印象が含まれていますが、こんな感じでイメージを持つことが大切です
ギタリストが演奏中に、よくピックアップをカチカチ動かしていると思いますが、例えば、
Aメロ カッティング
Bメロ カッティング
サビ パワーコード
間奏 ギターソロ
といったように、シーンごとで使うテクニックが異なるため、その都度ピックアップを変えているわけですね
ざっとシングルコイルの特長はこんな感じです
ハムバッカータイプ(いわゆるレスポールタイプ)
音の特長について
- 全体的な音が太く、暖かみがある(中域が強い)
- ノイズが乗りにくい
- 音作りによっては音がこもることもある(抜けが悪い)
いわゆるロックやメタルと呼ばれるジャンルで多く使われる楽器です
音が太いため、パワーコードで「ズンっ」っていう低音を出すのにも最適ですね
ただ、音作りがやりやすいかと思いきや、作り方によっては抜けが悪いことがあります
むしろ、ハムバッカーの方が音作りの難易度は高いんじゃないかと思うくらいです(特にバンドで合わせた時なんか)
続いてピックアップごとの特長です
- リア…輪郭がハッキリするため、パワーコードやバッキングなどに向いている
- センター…音の輪郭を残しつつ、低域が出るため、カッティング系に向いている
- フロント…音が太くなり、中域が出るので、ギターソロやクリーントーンでのアルペジオに最適
基本的にギターの構造上、シングルコイルとさほどイメージは変わりませんが、
全体的に中域に強いということもあるので、この中域をいかに扱うかが音作りのポイントになると思います
ボリュームとトーンノブについて
どのギターにも共通しているのが、ボリュームとトーンのノブが配置されていると思います
これの設定位置について疑問に思う方もいると思いますが、基本的に全部フル10の状態で作ることをオススメします
というのも、このノブをいじるタイミングというのは、ライブなどの実際にプレイしている最中にいじることが圧倒的です
いじる目的としては個人的には以下のように考えています
ボリュームノブ
- ドライブサウンドで演奏中に、クランチっぽく歪量を減らすことで、音を前に出したい時
- 静けさな曲に合わせて、音量を削り適度な音を出すため
トーンノブ
- カッティングで高域が強い時に、いじることで「こもり」(中域)を得るため
圧倒的にボリュームノブをいじることが多いですが、初心者のうちはまずエフェクターなどの根本的なところを攻めた方が無難です
まとめ
シングルコイルでもハムバッカーでも基本的な特徴は同じっちゃ同じです
ということで、まとめると
リア…バッキングなど高域を出し、音の輪郭をはっきりさせる
センター…高域と中域のバランスが整っているので、カッティングに最適
フロント…音が太くなるため、中域が出る。そのためギターソロやクリーントーンのアルペジオに最適
という形になります
次の記事でエフェクター類のセッティングについて解説していきますので、よろしければご覧ください
では!