YouTubeで24時間ライブストリーミングされ、作業用BGM・勉強用BGMとして世界中で愛されているLoFi(ローファイ)ヒップホップ。そのゆったりとしたビート、温かみのある音色、どこか懐かしさを感じるサウンドは、多くのリスナーの心を掴んでいます。
この記事では、DTM初心者でもLoFiヒップホップを30分で作れるようになる方法をステップバイステップで解説します。BPM設定、コード進行の選び方、ローズピアノの使い方、意図的な音質劣化テクニック、おすすめのプラグイン・サンプルパックまで、LoFi制作に必要なすべてをカバーしています。
LoFiヒップホップとは?なぜこれほど人気なのか
LoFi(Low Fidelity)ヒップホップは、意図的に「低音質」に仕上げたヒップホップミュージックのジャンルです。クリアで完璧な音質を追求する現代の音楽制作とは対照的に、ビンテージ感やアナログ感を大切にしています。
LoFiヒップホップの特徴
- ゆったりとしたテンポ: BPM 60-90の落ち着いた速度
- 温かみのある音色: ローズピアノやエレピを中心としたサウンド
- ジャズ・ソウルの要素: セブンスコード(Cmaj7、Dm7等)を多用した洗練された和声
- 意図的な音質劣化: ビニールノイズ、テープサチュレーション、ローパスフィルター
- 環境音の追加: 雨音、カフェの喧騒、ページをめくる音など
- スウィング感: 機械的ではない、人間味のあるグルーヴ
YouTubeでの需要が高い理由
LoFiヒップホップがYouTubeで特に人気を集めている理由は、その用途にあります:
- 作業用BGM: 歌詞がないインストゥルメンタルで、集中力を妨げない
- 勉強用BGM: 適度なテンポと落ち着いた雰囲気が学習環境に最適
- 睡眠用BGM: リラックス効果の高いサウンドが安眠をサポート
- 24時間配信: Lofi Girl(旧ChilledCow)などのチャンネルが常時配信
2024-2025年も継続的に需要が高まっており、新しいクリエイターがLoFi制作に参入しています。YouTubeチュートリアル動画との相性も良く、制作過程を配信するコンテンツも人気です。
LoFi制作に必要な機材・ソフトウェア
LoFiヒップホップ制作を始めるために必要な機材やソフトウェアを紹介します。
必須アイテム
- DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション): FL Studio、Ableton Live、Logic Pro、GarageBandなど
- ヘッドフォンまたはモニタースピーカー: 音の細部を確認するため
- MIDIキーボード(オプション): コード進行やメロディの入力に便利
おすすめDAW
LoFi制作に特におすすめのDAWは以下の通りです:
FL Studio
- 直感的なビート制作に最適
- 豊富なプラグインが付属
- Windowsユーザーに人気
Ableton Live
- ループベースの制作に強い
- ワークフローが非常にスムーズ
- LoFiアーティストに広く使用されている
Logic Pro
- Mac専用だが高品質なプラグインが充実
- Vintage Electric Piano(ビンテージエレピ)音源が優秀
- コスパが良い
GarageBand
- 完全無料(Mac/iOS)
- 初心者に最適
- 基本的なLoFi制作には十分な機能
音源プラグイン
LoFiサウンドに欠かせないローズピアノ・エレピ音源:
Spectrasonics Keyscape
- 最高品質のサンプリング音源
- 多様なビンテージキーボードを収録
- リアルな機械音まで再現
AAS Lounge Lizard
- フィジカルモデリング音源
- 細かいパラメータ調整が可能
- LoFi/R&Bに特化したサウンド
Native Instruments Vintage Organs
- エレピとオルガンに特化
- 手軽に高品質なサウンドを入手
- Komplete Bundleに含まれる
LoFiエフェクトプラグイン
LoFiサウンドを作り上げるための必須エフェクト:
XLN Audio RC-20 Retro Color
- LoFi制作の定番プラグイン
- ノイズ、ワブル、サチュレーション、ビットクラッシャーなど6つのモジュール
- 直感的な操作で即座にLoFiサウンドを作成
iZotope Vinyl(無料)
- ビンテージビニールレコードのサウンドを再現
- 完全無料で高品質
- ダストノイズ、スクラッチ、ワープ効果
Softube TAPE
- テープマシンのサチュレーションを再現
- 温かみのあるアナログサウンド
- 微細な音色調整が可能
Arturia Tape Mello-Fi
- メロトロンとテープエフェクトの融合
- LoFiに最適なビンテージサウンド
- 独特の雰囲気を簡単に作成
UJAM DOPE 2
- LoFi/ヒップホップ専用プラグイン
- プリセットだけでプロレベルのサウンド
- 初心者に特におすすめ
プラグイン選びのポイント
まずは無料のiZotope Vinylから始めて、本格的に取り組みたくなったらRC-20 Retro Colorを購入するのがおすすめです。RC-20があれば、LoFi制作のほぼすべてのエフェクト処理をカバーできます。
サンプルパック
LoFi制作を加速させるサンプルパック:
Splice – lofi crates (Origin Sound)
- 450以上のサンプルを収録
- ドラム、ボーカル、ギター、ベース、シンセ、ピアノ
- 汎用性が高く初心者から上級者まで使える
Splice – Lo-fi Hip Hop Sample Pack (Renraku)
- LoFiヒップホップ専用
- ドラム、ハット、キー、スネア、エレピサンプル
- すぐに使える高品質サンプル
Cymatics – Anniversary Lofi Collection
- Cymaticsの高品質LoFiパック
- プロフェッショナルなサウンド
- 定期的にセールあり
Cymatics – LIFE(無料)
- 環境音専用の無料パック
- 雨音、自然音、アンビエンス
- LoFiの雰囲気作りに最適
Mondo Loops サンプルパック
- Lofi Girlレーベルのアーティストが制作
- プロが使う実践的なサンプル
- 即戦力のクオリティ
2025年注目の新作サンプルパック
- SYNTHETIC FLORA – BOTANICA BEATS(2025年4月予定)
- LOFI HIP HOP – COSMIC DREAMS(2025年3月予定)
- LO-FI AMBIENT(2025年2月予定)
サンプルパックを使用する際は、必ず著作権・ライセンスを確認してください。Spliceなどのサブスクリプションサービスは、商用利用可能なロイヤリティフリーサンプルを提供しています。
30分で作るLoFiビート制作手順
それでは、実際にLoFiビートを作っていきましょう。この手順に従えば、初心者でも30分程度でLoFiトラックを完成させることができます。
ステップ1: BPM設定とドラムパターン(5分)
BPM設定
LoFiヒップホップの標準的なBPMは70-85 BPMです。作業用BGMとして使いやすいのは75-80 BPM、よりゆったりとした雰囲気を出したい場合は65-70 BPMに設定します。
Logic Proでの設定方法
- 上部ツールバーのBPM表示をクリック
- 75 BPMに設定(数値を直接入力)
- プロジェクト全体に適用
FL Studioでの設定方法
- 上部のテンポ表示をクリック
- 75 BPMに設定
- パターンとプレイリストに反映
ドラムパターンの作成
LoFiヒップホップの基本的なドラムパターンは非常にシンプルです:
1 2 3 | キック: 1拍目と3拍目 スネア: 2拍目と4拍目 ハイハット: 8分音符または16分音符(スウィング適用) |
スウィング設定のコツ
ハイハットにスウィング(8分音符ベース、60-74%程度)を適用することで、機械的ではない「跳ねる」リズムが生まれます。Logic Proの場合は「リージョンインスペクタ」から、FL Studioの場合は「Piano Roll」のスウィング機能を使用します。まずは70%程度から始めて、好みに合わせて調整しましょう。
サンプル選びのポイント
- キック: ローエンドが控えめでソフトなもの
- スネア: ダスティでビンテージ感のあるもの
- ハイハット: 柔らかく主張しすぎないもの
サンプルパックを使う場合は「LoFi」「Dusty」「Vintage」と名前についたものを選びましょう。
ステップ2: ベースライン作成(5分)
LoFiのベースラインはシンプルで控えめなのが特徴です。
音色選択
- ウッドベース(アコースティックベース)
- サイン波シンセベース
- エレキベースのローパスフィルター処理
ベースラインの作り方
- コード進行のルート音(根音)を基本に
- 1小節に2-4音程度のシンプルなライン
- オクターブジャンプを適度に使用
- 音符の長さを短めに(スタッカート気味)
例: Cmaj7 – Dm7 – G7 – Cmaj7の進行の場合
1 2 3 4 | 小節1(Cmaj7): C - C - E - G 小節2(Dm7): D - D - F - A 小節3(G7): G - G - B - D 小節4(Cmaj7): C - E - G - C |
ベース音量のバランス: LoFiではベースは「支える」役割なので、ドラムやメロディより控えめにミックスします。フェーダーは-6dB〜-10dB程度が目安です。
ステップ3: ローズピアノでコード進行(10分)
LoFiヒップホップの核となるのがローズピアノ(エレクトリックピアノ)のコード進行です。
定番コード進行
LoFiで頻繁に使用されるコード進行をいくつか紹介します:
パターン1: Ionian(メジャーキー)
1 2 | Cmaj7 - Dm7 - G7 - Cmaj7 (Ⅰ - Ⅱm7 - Ⅴ7 - Ⅰ) |
パターン2: やや浮遊感のある進行
1 2 | Cmaj7 - Dm7 - Em7 - Dm7 (Ⅰ - Ⅱm7 - Ⅲm7 - Ⅱm7) |
パターン3: ジャジーな進行
1 2 | Cmaj7 - Fmaj7 - Dm7 - G7 (Ⅰ - Ⅳmaj7 - Ⅱm7 - Ⅴ7) |
パターン4: チル系
1 2 | Cmaj7 - Dm7 - Em7 - Am7 (Ⅰ - Ⅱm7 - Ⅲm7 - Ⅵm7) |
セブンスコードを使う理由
LoFiヒップホップでは基本的な三和音(トライアド)ではなく、セブンスコード(四和音)を使用します。これにより洗練された、ジャジーで大人っぽい響きが生まれます。maj7(メジャーセブンス)、m7(マイナーセブンス)、7(ドミナントセブンス)の使い分けを覚えましょう。
ボイシング(和音配置)のコツ
ローズピアノの美しいサウンドを引き出すボイシングテクニック:
- ルート音を省略: ベースがルートを弾くので、コードからルート音を抜く
- 両手で広い音域: 左手で低音域、右手で高音域を担当
- テンションノート追加: 9th(ナインス)や11th(イレブンス)を加えてカラフルに
例: Cmaj7のボイシング
1 2 3 | 基本形: C - E - G - B 省略形: E - G - B(ルートCを省略) テンション追加: E - G - B - D(9thのDを追加) |
リズムパターン
コードは必ずしも4つ打ちである必要はありません:
- シンコペーション(裏拍)を活用
- 8分音符や16分音符でアルペジオ風に
- 意図的な休符でスペースを作る
ステップ4: メロディ追加(5分)
LoFiビートにメロディを追加する際は「控えめ」がキーワードです。
メロディに使う音色
- ローズピアノ(コードより1オクターブ高め)
- ビブラフォン
- サックス(サンプル)
- シンセパッド
- ギターのハーモニクス
メロディ作成のポイント
- 音数を少なく: 1小節に3-5音程度
- コードトーンを基本に: コードの構成音を中心にメロディを組み立て
- 繰り返しを活用: 同じフレーズを繰り返すことで記憶に残る
- 休符を恐れない: 間(ま)を大切に
メロディは必須ではありません。コード進行とリズムだけでも十分に魅力的なLoFiトラックになります。メロディを入れる場合も、常に鳴っている必要はなく、曲の一部分だけに入れるのも効果的です。
ステップ5: 意図的な音質劣化(LoFiエフェクト)(3分)
ここがLoFi制作の最も重要なポイントです。高品質に録音された音源を、あえて「LoFi(低音質)」に加工します。
RC-20 Retro Colorを使った加工
RC-20 Retro Colorは6つのモジュールで構成されています:
1. Noise(ノイズ)
- ビニールのクラックル音
- テープヒス
- ハムノイズ
- 設定: Type(ノイズタイプ)を選択し、Amountで量を調整
2. Wobble & Flutter(ワブル&フラッター)
- ピッチの揺らぎと不安定さ
- アナログ再生機器の特性を再現
- 設定: Wowスライダー(ゆっくりとした揺れ)とFlutterスライダー(速い揺れ)、RATEで速度調整
3. Distortion(ディストーション)
- 倍音を加えて温かみを追加
- サチュレーション、ディストーション、ファズから選択
- 設定: 6種類から選び、Amountで歪みの量を調整
4. Degrader & Bitcrusher(ディグレーダー&ビットクラッシャー)
- サンプルレート・ビット深度を下げてLoFiテクスチャを作成
- ビンテージサンプラー風の質感
- 設定: SMOOTHで荒々しさを調整
5. Reverb(リバーブ)
- 空間の深みと広がりを追加
- 適度な残響がLoFiサウンドに不可欠
6. Volume Drops(ボリュームドロップ)
- カセットテープのような音量変動
- 不安定さが逆に魅力に
Magnitudeスライダーの活用
RC-20のMagnitudeスライダーは、すべてのエフェクトの全体的な強度を調整するマスターコントロールです。ミックスノブのような役割で、エフェクトのかかり具合を簡単に調整できます。初心者はまずプリセットを選び、Magnitudeで強度を調整する方法がおすすめです。
iZotope Vinyl(無料)での代替方法
RC-20を持っていない場合は、無料のiZotope Vinylでも十分なLoFi効果が得られます:
- Year(年代): 1950-1970年代に設定
- Dust(ダスト): クラックルノイズを追加
- Scratch(スクラッチ): ビニールのキズを再現
- Warp(ワープ): ピッチの揺らぎ
ローパスフィルター(LPF)の活用
LoFiサウンドに欠かせないのがローパスフィルター:
- カットオフ周波数: 6-10kHz程度
- レゾナンス: 控えめに(過度な設定は避ける)
- すべてのトラックではなく、特定の楽器に適用
ステップ6: 環境音の追加(1分)
環境音(アンビエンス)を加えることで、LoFiビートに「空間」と「物語」が生まれます。
定番の環境音
- 雨音(最も人気)
- カフェの喧騒
- ビニールのクラックル音(常時)
- ページをめくる音
- 風の音
- 波の音
- 鳥のさえずり
- タイプライターの音
環境音の配置方法
- DAWに環境音のオーディオファイルを読み込み
- ループ再生に設定
- 音量を-20dB〜-30dB程度に(非常に控えめに)
- ローパスフィルターで高音域をカット
- ステレオ幅を少し広げる(ステレオエンハンサー使用)
無料の環境音リソース: Freesound.org、YouTube Audio Library、Cymatics「LIFE」サンプルパックなどで高品質な環境音を無料で入手できます。
ステップ7: ミックス(1分)
最後に全体のバランスを整えます。
基本的なレベル配分
- ドラム(キック・スネア): 基準レベル(0dB)
- ベース: -6dB〜-10dB
- ローズピアノ(コード): -8dB〜-12dB
- メロディ: -6dB〜-10dB
- 環境音: -20dB〜-30dB
パンニング(定位)
- キック・スネア・ベース: センター
- ハイハット: やや左右に振る(L: 20-30%、R: 20-30%)
- ローズピアノ: センター〜やや広め
- メロディ: センター
- 環境音: ステレオワイドに
マスタートラックの処理
- EQ: ローカット(30Hz以下)、ハイシェルビング(10kHz以上を-2dB程度カット)
- コンプレッサー: 軽めに(Ratio 2:1、Threshold -10dB程度)
- リミッター: -1.0dB TRUEピークに設定
LoFiは「完璧」を目指すジャンルではありません。多少のバランスの崩れや音質の粗さは「味」として受け入れられます。過度なミックス作業よりも、雰囲気を大切にしましょう。
LoFiビートの応用テクニック
基本的なLoFiビートが作れるようになったら、以下の応用テクニックで作品をさらに魅力的にしましょう。
バリエーションの作り方
Aセクション(Verse)とBセクション(Chorus)の構成
32小節のLoFiトラックの典型的な構成例:
1 2 3 4 5 | イントロ: 8小節(ドラムのみ、徐々に楽器追加) Aセクション: 8小節(ベーシックな編成) Bセクション: 8小節(メロディ追加、コード変化) Aセクション: 8小節(元の編成に戻る) アウトロ: 8小節(徐々にフェードアウト) |
展開のテクニック
- 引き算のアレンジ: セクションごとに楽器を抜く
- フィルターオートメーション: ローパスフィルターのカットオフを動かす
- ドラムフィル: 4小節や8小節ごとに変化を入れる
- サンプルチョップ: ボーカルサンプルを細かく刻んで配置
サンプリング素材の活用
ボーカルチョップ
- ジャズやソウルのボーカルをサンプリング
- 短くカット(1-2音節)
- ピッチを変更
- リバーブをかけて雰囲気を出す
ビニールサンプル
- 古いレコードの音をサンプリング
- イントロやブレイクに使用
- オーセンティックな雰囲気を演出
サンプリングの著作権について
他者の音源をサンプリングする場合は著作権に十分注意してください。商用利用する場合は必ず権利者の許諾を得るか、ロイヤリティフリーのサンプルパックを使用しましょう。自分で演奏した音源や、パブリックドメインの音源は安全に使用できます。
テープストップエフェクト
LoFiでよく使われるテープストップ(テープの回転が止まるような)エフェクト:
Logic Proでの作成方法
- オートメーションで再生速度を徐々に下げる
- ピッチダウンのエフェクトを使用
- セクションの終わりに配置
FL Studioでの作成方法
- Gross Beatプラグインを使用
- Time(タイム)パラメータをオートメーション
- トランジションに効果的
ビート以外の要素
アンビエントパッド
- シンセパッドで背景を埋める
- 音量は非常に控えめに(-15dB以下)
- ステレオワイドに配置
- ゆっくりとしたフィルターモジュレーション
パーカッション追加
- シェイカー
- タンバリン
- カウベル
- 手拍子
- すべて控えめに、スパイスとして
Logic ProとFL Studioでのワークフロー比較
両DAWでのLoFi制作ワークフローを比較します。
Logic Pro
メリット
- Vintage Electric Pianoが標準搭載(ローズピアノに最適)
- 直感的なMIDI編集
- Drummerプラグインでリアルなドラム
- ビンテージEQ、コンプレッサーが充実
ワークフロー
- Software Instrument Trackを作成
- Vintage Electric Pianoを選択
- MIDIリージョンにコード進行を入力
- スウィングはリージョンインスペクタで調整
- エフェクトはチャンネルストリップで追加
おすすめプラグイン
- Vintage Electric Piano(ローズ)
- Studio Horns(サックス)
- Retro Synth(ビンテージシンセ)
- ChromaVerb(リバーブ)
- Vintage EQ Collection
FL Studio
メリット
- ステップシーケンサーでビート作成が簡単
- Piano Rollの操作性が抜群
- プラグイン間の切り替えがスムーズ
- ループ制作に特化
ワークフロー
- Channelを追加してプラグインを選択
- Step Sequencerでドラムパターン作成
- Piano Rollでコード進行とメロディ入力
- Mixerでエフェクト処理
- Playlistで全体を構成
おすすめプラグイン
- Flex(サンプラー)
- FLEX(マルチ音源)
- Fruity Parametric EQ 2
- Fruity Reverb 2
- Fruity Love Philter(フィルター)
どちらのDAWでも素晴らしいLoFiビートを作ることができます。Logic ProはMac専用ですが、FL StudioはWindowsでもMacでも使用可能です。無料で始めたい方はGarageBand(Mac)がおすすめです。
おすすめのLoFiコミュニティとリソース
LoFi制作を続けていく上で役立つコミュニティとリソースを紹介します。
YouTubeチャンネル
Lofi Girl(旧ChilledCow)
- 24時間ライブストリーミング
- LoFiシーンの中心的存在
- アーティストのキュレーション
In The Mix
- DTMチュートリアル全般
- LoFi制作の詳細な解説
- 無料リソースの紹介
Busy Works Beats
- FL Studio中心のビート制作
- LoFiヒップホップチュートリアル多数
- サンプルパックの使い方
Redditコミュニティ
- r/LofiHipHop: LoFi愛好家のコミュニティ
- r/makinghiphop: ヒップホップ制作全般
- r/FL_Studio: FL Studioユーザー
- r/LogicPro: Logic Proユーザー
Discord
多くのLoFi制作者がDiscordでコミュニティを作っています。フィードバックをもらったり、コラボレーションの機会を見つけられます。
YouTubeへの投稿とチャンネル運営
作成したLoFiビートをYouTubeで公開する方法です。
チャンネル作成のポイント
チャンネル名
- 「LoFi」「Chill」「Beats」などのキーワードを含める
- 覚えやすく、検索しやすい名前に
ビジュアル
- アニメーション風のループ動画が定番
- Wallpaper Engine、Photoshop、After Effectsで作成
- 著作権フリーのビデオクリップを使用
配信形式
- 通常動画: 30分〜2時間のビート集
- ライブストリーミング: 24時間配信(人気が出たら)
- プレイリスト: 「勉強用」「作業用」「睡眠用」で分類
SEO対策
タイトル
1 2 3 | lofi hip hop radio - beats to relax/study to チルアウト・LoFiヒップホップ - 作業用BGM/勉強用BGM 24/7 lofi beats - chill hip hop music |
説明文
- ビートの雰囲気を説明
- 使用した機材・プラグインを記載
- タイムスタンプで曲を区切る
- 関連ハッシュタグを追加
タグ
1 | #lofi #lofihiphop #chillbeats #studymusic #workmusic #relaxing #beats #hiphop #chillhop #ローファイ |
YouTubeでLoFiチャンネルを成長させるには継続的な投稿が重要です。週に1-2本の新しいビートをアップロードし、視聴者との関係を築きましょう。コメントには丁寧に返信することでコミュニティが形成されます。
まとめ: LoFiヒップホップは最も作りやすいジャンル
LoFiヒップホップは、DTM初心者にとって最も取り組みやすいジャンルの一つです。
初心者に優しい理由
- シンプルな構成: ドラム、ベース、コード、メロディの4要素
- 完璧さが不要: 多少の音質の粗さや演奏のずれが「味」になる
- 豊富なリソース: 無料プラグイン、サンプルパック、チュートリアルが充実
- 短時間で完成: 30分〜1時間で1曲作れる
- 需要が高い: YouTubeでの視聴者が多い
次のステップ
この記事の手順で最初のLoFiビートを作成したら、以下にチャレンジしてみましょう:
- 毎日1ビート作る: 30日チャレンジで技術を向上
- 他のアーティストを研究: Lofi Girl、Jojiなどの作品を分析
- コラボレーション: 他のプロデューサーやボーカリストと協力
- ライブパフォーマンス: Ableton LiveやMIDIコントローラーでライブセット
- ビートの販売: BeatStars、Airbit、Spliceでビートを販売
最後に
LoFiヒップホップの魅力は、その「不完全さ」にあります。最新のプラグインや高額な機材がなくても、センスとアイデアで素晴らしいトラックを作ることができます。この記事で紹介したテクニックを実践し、自分だけのチルなビートを作り上げてください。あなたの音楽が、誰かの勉強や作業、リラックスタイムの素敵なBGMになることを願っています。
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さあ、今すぐDAWを開いて、あなたのLoFiビート制作を始めましょう!









