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DTM初心者必見!最低限必要なものだけで始める音楽制作ガイド

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DTMを始める前に知っておきたいこと

DTM(Desk Top Music)は、パソコンを使って音楽制作を行うことを指します。作曲、編曲、レコーディング、ミキシング、マスタリングといった作業を一台のパソコンで行えるため、手軽に音楽制作を始められるのが魅力です。しかし、DTMを始めるにあたって、何が必要なのか、何から始めたら良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。ここでは、DTMを始める上で最低限必要なものと、その選び方について解説します。

最低限必要なものリスト

DTMを始めるために最低限必要なものは以下の通りです。

  1. パソコン
  2. DAW(Digital Audio Workstation)
  3. オーディオインターフェース
  4. モニターヘッドホン

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

1. パソコン:DTMの中心となる機材

DTMの中心となるのは、なんといってもパソコンです。DAWソフトを動かし、音源を処理し、レコーディングを行うなど、全ての作業をパソコンで行います。そのため、ある程度のスペックが求められます。

ポイント:DTM用のパソコンを選ぶ際は、CPU、メモリ、ストレージの3つを重視しましょう。

CPU

CPUは、パソコンの頭脳とも言える部分で、処理速度に大きく影響します。DTMでは、多くの音源やエフェクトを同時に使用するため、負荷の高い処理が必要となります。そのため、Intel Core i5以上、できればCore i7以上のCPUを選ぶことをおすすめします。最近では、AMD Ryzenシリーズもコストパフォーマンスに優れており、DTM用途にも適しています。

メモリ

メモリは、作業中のデータを一時的に保存する場所です。メモリ容量が少ないと、DAWソフトの動作が不安定になったり、処理が遅くなったりする可能性があります。そのため、最低でも8GB、できれば16GB以上のメモリを搭載したパソコンを選びましょう。32GBあれば、より大規模なプロジェクトにも対応できます。

ストレージ

ストレージは、DAWソフトや音源、録音したデータなどを保存する場所です。ストレージ容量が少ないと、すぐに容量がいっぱいになってしまい、作業効率が低下します。また、ストレージの種類によっても速度が大きく異なります。おすすめは、SSD(Solid State Drive)です。SSDは、HDD(Hard Disk Drive)に比べて読み書き速度が速く、DAWソフトの起動やデータのロード時間を短縮できます。最低でも256GB、できれば512GB以上のSSDを搭載したパソコンを選びましょう。

特徴:最近のMacBook ProやMac miniは、Apple Silicon(M1、M2など)チップを搭載しており、DTM用途において非常に高いパフォーマンスを発揮します。特に、電力効率に優れており、発熱も少ないため、長時間の作業にも適しています。

OS

OSは、WindowsとmacOSのどちらでもDTMは可能です。使用するDAWソフトやプラグインが対応しているOSを選びましょう。一般的には、Windowsの方が選択肢が多く、価格も比較的安価です。macOSは、安定性に優れており、Logic Pro XなどのDAWソフトとの相性が良いとされています。

2. DAW(Digital Audio Workstation):音楽制作の要

DAW(Digital Audio Workstation)は、音楽制作の中心となるソフトウェアです。作曲、編曲、レコーディング、ミキシング、マスタリングなど、全ての作業をDAW上で行います。様々なDAWソフトがありますが、初心者におすすめなのは以下の3つです。

  • Logic Pro X (macOS)
  • Ableton Live (Windows/macOS)
  • Steinberg Cubase (Windows/macOS)

Logic Pro X

特徴:Logic Pro Xは、macOS専用のDAWソフトで、Appleが開発しています。豊富な音源やエフェクトが付属しており、直感的な操作性も魅力です。特に、Apple Loopsという豊富なループ素材が用意されており、初心者でも簡単に音楽制作を始めることができます。

Logic Pro X 公式サイト

Ableton Live

特徴:Ableton Liveは、ループ素材を使った音楽制作に特化したDAWソフトです。直感的な操作性で、ライブパフォーマンスにも適しています。セッションビューという独自のインターフェースが特徴で、リアルタイムに楽曲をアレンジすることができます。

Ableton Live 公式サイト

Steinberg Cubase

特徴:Cubaseは、プロの現場でも広く使われているDAWソフトです。豊富な機能と高い安定性が特徴で、あらゆるジャンルの音楽制作に対応できます。歴史が長く、情報量も多いため、困った時に解決策を見つけやすいというメリットもあります。

Steinberg Cubase 公式サイト

これらのDAWソフトは、体験版が用意されている場合があるので、まずは体験版を試してみて、自分に合ったDAWソフトを選ぶことをおすすめします。

メモ:DAWソフトを選ぶ際は、以下の点を考慮しましょう。

  • 自分の作りたい音楽のジャンルに合っているか
  • 操作性が自分に合っているか
  • 必要な機能が揃っているか
  • 価格が予算に合っているか

3. オーディオインターフェース:音の入り口と出口

オーディオインターフェースは、パソコンとマイクや楽器を接続するための機材です。パソコン内蔵のサウンドカードよりも高音質で録音・再生が可能になります。また、マイクプリアンプやヘッドホンアンプなどの機能も搭載しており、DTMには欠かせない機材です。

ポイント:オーディオインターフェースを選ぶ際は、入出力端子の数、音質、レイテンシーの3つを重視しましょう。

入出力端子の数

入出力端子の数は、同時に録音できるマイクや楽器の数に影響します。シンガーソングライターのように、ギターとボーカルを同時に録音したい場合は、最低でも2つの入力端子が必要です。バンドのレコーディングを行う場合は、より多くの入力端子が必要になります。

音質

オーディオインターフェースの音質は、録音した音のクオリティに大きく影響します。高音質なオーディオインターフェースを選ぶことで、クリアで自然なサウンドで録音することができます。一般的に、サンプリングレートとビット深度が高いほど、高音質になります。

レイテンシー

レイテンシーとは、音を入力してから出力されるまでの遅延時間のことです。レイテンシーが大きいと、リアルタイムで楽器を演奏したり、歌を歌ったりする際に違和感が生じます。そのため、レイテンシーが小さいオーディオインターフェースを選ぶことが重要です。最近のオーディオインターフェースは、レイテンシーが非常に小さくなっており、ほとんど気にならないレベルになっています。

使用例:ギターをオーディオインターフェースに接続し、DAWソフト上でアンプシミュレーターを使って音作りをする。ボーカルマイクをオーディオインターフェースに接続し、DAWソフト上でエフェクトをかけて録音する。

初心者におすすめのオーディオインターフェースは以下の通りです。

  • Focusrite Scarlett Solo
  • Steinberg UR22C
  • PreSonus AudioBox USB 96

これらのオーディオインターフェースは、価格も手頃で、音質も優れており、初心者でも扱いやすいのが特徴です。

4. モニターヘッドホン:正確な音を聴くために

モニターヘッドホンは、音楽制作において、正確な音を聴くために必要な機材です。通常のヘッドホンと異なり、音を飾らず、フラットな音質で再生するように設計されています。そのため、ミックスやマスタリングなどの作業に最適です。

ポイント:モニターヘッドホンを選ぶ際は、音質、装着感、密閉性の3つを重視しましょう。

音質

モニターヘッドホンは、フラットな音質であることが重要です。特定の周波数帯域が強調されていたり、低音が過剰に響いたりするヘッドホンは、正確な音を判断することができません。そのため、フラットな音質で、全帯域をバランス良く再生できるヘッドホンを選びましょう。

装着感

モニターヘッドホンは、長時間装着することが多いため、装着感が重要です。イヤーパッドの素材や形状、ヘッドバンドの調整機能などを確認し、長時間装着しても疲れないヘッドホンを選びましょう。

密閉性

モニターヘッドホンは、周囲の音を遮断するために、密閉性が高いものがおすすめです。密閉性が高いヘッドホンは、録音時にマイクに音漏れするのを防ぐことができます。また、集中して作業に没頭することができます。

使用例:ミックス時に、各楽器の音量バランスや音色の調整を行う。マスタリング時に、楽曲全体の音圧や音質の調整を行う。

初心者におすすめのモニターヘッドホンは以下の通りです。

  • SONY MDR-CD900ST
  • audio-technica ATH-M50x
  • beyerdynamic DT 770 PRO

これらのモニターヘッドホンは、プロの現場でも広く使われており、音質、装着感、密閉性のいずれも優れています。

その他にあると便利なもの

上記以外にも、DTMを快適に行うために、あると便利なものがあります。

  • MIDIキーボード
  • モニタースピーカー
  • ポップガード
  • リフレクションフィルター

MIDIキーボード

MIDIキーボードは、鍵盤楽器の演奏情報をパソコンに送るための機材です。DAWソフト上の音源を演奏したり、コードを入力したりする際に便利です。鍵盤数や機能によって様々な種類があります。

モニタースピーカー

モニタースピーカーは、モニターヘッドホンと同様に、正確な音を聴くために必要な機材です。ヘッドホンとスピーカーの両方で音を確認することで、より正確なミックスやマスタリングを行うことができます。

ポップガード

ポップガードは、ボーカル録音時に、息の音(ポップノイズ)を軽減するための機材です。マイクの前に設置することで、ポップノイズを効果的に除去することができます。

リフレクションフィルター

リフレクションフィルターは、ボーカル録音時に、部屋の反響音を軽減するための機材です。マイクの背面に設置することで、クリアな音で録音することができます。

予算について

DTMを始めるにあたって、気になるのが予算です。最低限必要なものだけであれば、10万円程度で始めることができます。しかし、より快適に作業を行うためには、もう少し予算を増やすことをおすすめします。

以下は、予算別のDTM環境構築例です。

  • 予算10万円:最低限必要なもの(パソコンを除く)を揃える
  • 予算20万円:パソコン、DAWソフト、オーディオインターフェース、モニターヘッドホンを揃える
  • 予算30万円:上記の機材に加えて、MIDIキーボードやモニタースピーカーを揃える

注意点:DTM機材は、価格が高いものほど高性能であるとは限りません。自分のレベルや目的に合った機材を選ぶことが重要です。

まとめ

DTMを始めるために最低限必要なものは、パソコン、DAWソフト、オーディオインターフェース、モニターヘッドホンの4つです。これらの機材を揃えることで、すぐに音楽制作を始めることができます。まずは、無料の体験版やフリーソフトなどを試してみて、DTMの世界に触れてみることをおすすめします。

この記事が、あなたのDTMライフの第一歩となることを願っています!

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