録音ボタンを押してから演奏に入るまで、少し余裕がほしい。そんなときは、Logic Proのカウントインを設定します。
小節・拍で準備時間を決めるのがカウントイン、秒数で決めるのがプリロールです。 どちらも、録音開始位置より前から再生して、演奏に入る準備ができます。
この記事はMac版Logic Pro向けです。Appleの公式ガイドを基に、設定場所とクリック音が鳴らないときの確認点を整理します。
カウントインとプリロールは何が違う?
| 設定 | 長さの決め方 | 使いどころの例 |
|---|---|---|
| カウントイン | 小節数・拍数 | テンポに合わせて演奏へ入りたい |
| プリロール | 秒数 | 録音前に一定時間の余裕がほしい |
たとえば、4/4拍子・テンポ120でカウントインを1小節にすると、準備時間は2秒です。同じ1小節でも、テンポ60なら4秒になります。
「テンポを変えても5秒は待ちたい」という場合は、プリロールを5秒にする考え方ですね。小節の長さと秒数を使い分けると、設定を選びやすくなります。
Appleの説明では、録音操作後に再生ヘッド位置より前から再生が始まり、元の位置に達すると録音へ切り替わります。設定の詳細は、公式の「録音」プロジェクト設定で確認できます。
カウントインを設定する方法
- 録音を始めたい位置に再生ヘッドを置きます。
- 「録音」>「カウントイン」から、必要な小節数・拍数を選びます。まずは「1小節」が分かりやすいと思います。
- コントロールバーの「カウントイン」ボタンをオンにします。標準のキーコマンドはShift+Kです。
- 録音を開始し、準備時間のあとに演奏へ入ります。
長さは「ファイル」>「プロジェクト設定」>「録音」の「カウントイン」からも選べます。操作経路はAppleの「メトロノームを使う」にも案内されています。
「録音」プロジェクト設定が表示されない場合は、Logic Proの「設定」>「詳細」で「すべての機能を有効にする」が選ばれているか確認してください。
秒数で待ちたいときはプリロールを選ぶ
「ファイル」>「プロジェクト設定」>「録音」を開き、「プリロール」を選んで秒数を設定します。
長さが思った通りにならないとき:「プリロール」が選ばれていると、カウントインの小節数ではなくプリロールの長さが使われます。小節数で待ちたい場合は、同じ画面で「カウントイン」を選び直してください。
この切り替えは、上記の公式ガイドにある「カウントインの小節数または拍数を設定する」の注記で説明されています。
待ち時間はあるのにクリック音が鳴らないとき
準備時間の設定と、メトロノームのクリック音の設定は別です。まずはコントロールバーの「メトロノーム」ボタンと、録音時のクリック設定を確認します。
Controlキーを押しながら「メトロノーム」ボタンをクリックすると、クリックを鳴らす条件を選べます。
ほかの条件を選べない場合は、メニューの「シンプルモード」を解除します。このモードでは、メトロノームのオン・オフだけでクリックを切り替える動作になります。
- 録音中も鳴らしたい場合は、「録音時にクリックを使用」を選びます。
- 演奏に入る前だけ鳴らしたい場合は、さらに「カウントインのときのみ使用」を選びます。
注意:「カウントインのときのみ使用」を機能させるには、「録音時にクリックを使用」も選ぶ必要があります。録音中のクリックを止めたいからといって、こちらまで外さないようにしてください。
この組み合わせはAppleのメトロノームの操作説明に記載されています。まず1小節のカウントインで試し、録音前だけ鳴らすか、演奏中も鳴らすかを選んでみてください。
録音前の待ち時間ではなく、弾いた音が遅れて聞こえる場合は確認する設定が変わります。その場合は、DAWのバッファサイズと遅延の関係も参考にしてください。
公式資料の確認日:2026年10月16日。設定名・手順はAppleのMac版Logic Pro 11.2ユーザガイドを参照しています。バージョンやキーコマンドの変更状況によって表示・操作が異なる場合があります。








