前回の①では、こもる原因とピックアップの特長について説明しました
おさらいすると、音作りは4つの要素がありますよと説明しました
- ギター本体のセッティング(ピックアップ選び)
- アンプ
- エフェクター
- 本人の腕
ということで、今回は残る②~④について説明をしていきます!
その前に、イコライザーについて軽く触れます
イコライザー(EQ)について
詳しくはわからなくていいんですが、雰囲気を知っておく必要があります
大きく5つのイコライザーがアンプに搭載されていることがあります
- RESONANCE(レゾナンス)…超低音域 (音の太さや振動感を上げる)
- BASS(ベース)…低音域 (音の太さを出す)
- MIDLLE(ミドル)…中音域 (音の抜けを出す)
- TREBLE(トレブル)…高音域 (音の抜け感と輪郭を出す)
- PRESENCE(プレゼンス)…超高音域 (音の輪郭とより鋭利なサウンドを出す)
というつまみがあります
中には、①と⑤が無く、②~④しかないアンプがあります(ということほぼこのつまみしかないことが多い)
ということで、基本的には②~④のつまみで調整していき最後に、①、⑤で微調整というやり方を取るといいと思います
また注意点としては
①RESONANCE(レゾナンス)
②BASS(ベース)
「上げ過ぎるとモコモコしたサウンドになり抜けが悪くなる」
③MIDLLE(ミドル)…中音域 (音の抜けを出す)
「上げ過ぎると輪郭が出ずモコモコしたサウンドで、逆に抜けが悪くなる」
④TREBLE(トレブル)…高音域 (音の抜け感と輪郭を出す)
⑤PRESENCE(プレゼンス)…超高音域 (音の輪郭とより鋭利なサウンドを出す)
「上げ過ぎるとキンキンした耳障りなサウンドになり、音の太さが落ちる」
といった、印象があります
中でも、中音域に関しては、扱いが難しいため、上げたい気持ちを抑える必要があります
ということで、ざっくりと理解いただいてたので、次のアンプのセッティングで実際に音を作ってみましょう
アンプのセッティング
まず、大前提としてエフェクターよりアンプでの音作りがメインとなります
が、中には歪系が入っていないクリーンだけのアンプもあります(フェンダー系なんかもそれ)
その場合は、エフェクターに頼らざるを得ないので、ディストーションやファズ、オーバードライブといったものを用意しましょう
また家で弾くのか、スタジオ・ライブハウスで弾くのかで使い方もことなります
とはいえ、基本的な考え方は同じなので、特に音作りで困るスタジオ・ライブハウスでの音作りのポイントをに絞って紹介していきます
では、スタジオでよくある、「JC-120」と「マーシャル系」というくくりで説明していきます
Roland JC-120のセッティングについて
これですね
先ほど言いましたが、これは完全にクリーンタイプですので、エフェクター必須です
各つまみごとのレベルは共通して0~10までです
また、ギタータイプごとによって設定が異なります
ということで、以下のよう音を作ってから、微調整をしていきましょう
シングルコイル(ストラトキャスター系やテレキャスター系)
CHANNEL2 LOWにシールドを差し込む
VOLUME スタジオでは2~3 ライブハウスでは4~5程度
TREBLE 3
MIDDLE 10
BASS 6
DISTORSION 1
REVERB 0(リバーブエフェクターが無ければ、1~2)
シングルコイルタイプによっては、ディストーションは0にした方が良いです
基本的に、シングルコイル系はディストーションを1に設定するとかなり音が太くなります
また、キンキンしやすりため、トレブルはかなり削っておきます(0でも良いかと)
ハムバッカー(レスポール系)
CHANNEL2 LOWにシールドを差し込む
VOLUME スタジオでは2~3 ライブハウスでは4~5程度
TREBLE 5
MIDDLE 6
BASS 5
DISTORSION 0
REVERB 0(リバーブエフェクターが無ければ、1~2)
ハムは、そもそもモコっとしたサウンドになりがちなので、
場合によっては、トレブルをもう少し上げるか、ミドルを下げましょう
ただ、ストラト系に比べれば、音作りをしやすいかと思います
以上となります
続いてマーシャル系
JCM2000 JCM900の設定について
こんな感じで、重ねられるやつですね(笑)
このタイプのアンプはクリーンチャンネルとドライブチャンネルの2つがあります
エフェクターを使うか使わないかでかなり使い勝手が異なります
2パターン紹介しますので、ぜひ色々試してみてください
アンプだけで音作り
シングルコイル(ストラトキャスター系やテレキャスター系)
ウルトラハイゲインモード
Volume 適宜(5~6)
Gain 8~10
Bass 5
Middle 8
Treble 4
Presence 2
ピックアップの性能上、ゲインを高めにしないとなかなか歪まない可能性があります
しかし、ゲインは上げ過ぎると、音が潰れバンドサウンドでは抜けが悪くなります
これで聞こえないのであれば、ゲインを下げることをオススメします
また、マーシャル系では高音域がハッキリとし過ぎるので、高音域は控えめにしております
ハムバッカー(レスポール系)
ウルトラハイゲインモード
Volume 適宜(5~6)
Gain 5
Bass 5
Middle 5
Treble 5
Presence 4
レスポール系は正直、全部12時でいい音が出ます(笑)
バンドサウンドの中で、トレブルを上げるかなどで調整しつつ、多少ゲインが欲しいようであれば、追加していくみたいな形で良いと思います
エフェクター込みで音作り
シングルコイル(ストラトキャスター系やテレキャスター系)
クリーンモード
Volume 10
Gain 適宜(音量調整用)
Bass 5
Middle 6
Treble 4
Presence 2
クリーンで使う場合は、ボリュームをMAXにします
こうすることで、全体的に音圧が出ること、そして本来のアンプのパワーが発揮するため、これで音作りするのをオススメします
ただ、ゲインに関しては、音量調整用となるので、大きく上げ過ぎないように注意しましょう
EQに関しては、ほぼ12時にセッティングし、高音域だけ微調整する形にします
ハムバッカー(レスポール系)
クリーントーンモード
Volume 10
Gain 適宜(音量調整用)
Bass 5
Middle 5
Treble 5
Presence 5
先ほどの、ストラト系と同じくボリュームをMAXにし、他は12時にセッティングします
レスポール系は音作りがしやすいので、基本はこれでOKです
まとめ
ということで、ざっくりまとめると
シングルコイル(ストラトキャスター系やテレキャスター系)
- 高音域が出やすいので、控えめに設定すること
- ゲインを稼げないので、高めにすると吉
ハムバッカー(レスポール系)
- モコモコしやすいので、低音域と中音域は控えめに
- ゲインを稼ぎやすいので、低めの設定でOK
以上を覚えておけば、スタジオで設定できることでしょう!!
ということで、