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現代アニソン界のコード進行革命者|田中秀和が使う4つの特徴的コード進行パターン

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現代アニソン界で革新的な楽曲を生み出し続ける作曲家、田中秀和。『弱キャラ友崎くん』OP「人生イージー?」や『プラオレ!』OP「ファイオー・ファイト!」など、印象的な楽曲の裏には独創的なコード進行が隠されています。

田中秀和とは?現代アニソン界の革新者

田中秀和は、アニソン・ゲーム音楽・ポップス・EDMと幅広いジャンルで活躍する作曲家です。特に以下の特徴で注目を集めています:

🎵 田中秀和の作曲的特徴

  • オーギュメントコードの巧みな使用:独特な浮遊感と緊張感を創出
  • 高度なテンション和音の自然な使用:b9, #9, b13, add9等を楽曲に違和感なく組み込む
  • 複雑な調性変化:一曲で8つの調性を使用するような大胆な転調
  • 高速テンポでの和声進行:180-190BPMでも複雑なコード進行を維持

パターン1:オーギュメント系|浮遊感を生む田中秀和頻出1

田中秀和が最も特徴的に使用するのが、オーギュメントコードを含む進行です。

🎹 コード進行

Key: C
C → Caug/F# → FM7 → Eaug/Bb

このコード進行の魅力

ポイント:オーギュメントコードの転回形使用により、低音が半音ずつ下降(C → F# → F → Bb)し、極めて滑らかな進行を実現。

特に「人生イージー?」では、サビ部分でこの進行の発展版としてFaug → Fbaug → Ebaug → Daugというオーギュメント連続進行を使用。これにより楽曲に独特な浮遊感と推進力を与えています。

実際の楽曲での使用例

  • 「人生イージー?」(弱キャラ友崎くん OP)
  • 「be Cute」(SMILE PRINCESS)

パターン2:半音進行系|洗練された田中秀和頻出2

マイナー系コードと半音進行を組み合わせた、極めて洗練された進行パターンです。

🎹 コード進行

Key: C
F#m7b5 → Fm6 → Em7 → A7

このコード進行の特徴

ポイント:ルート音が半音ずつ下降(F# → F → E → A)し、m7b5 → m6 → m7 → 7と多様なコードタイプを使用。

この進行は、楽曲に都会的で洗練された響きを与えます。特に、Fm6コードの使用により、一般的なm7コードでは得られない独特な色彩感を演出しています。

作曲への応用ポイント

  • Aメロからサビへの橋渡し部分で効果的
  • バラード調の楽曲でも威力を発揮
  • Jazz的な響きをポップスに自然に取り入れられる

パターン3:テンション系|高度な田中秀和頻出3

スラッシュコードとテンション系コードを組み合わせた、最も技術的に高度な進行パターンです。

🎹 コード進行

Key: C
Dm7 → Dm7/G → G7b9 → CM7 → Em7/A → Am7

このコード進行の構造美

🔍 理論的分析

機能的進行:IIm7 → IIm7/V → V7b9 → IM7 → IIIm7/VI → VIm7

特徴:Dm7/G(IIm7/V)によりドミナントペダルを作り、G7b9のテンションが自然に解決される巧妙な構造。

「結絆華」(天華百剣 -斬-)では、このパターンの発展版としてA69 → DM7-5といった複雑なテンションコードを使用し、BPM183という超高速テンポの中でも精密な和声進行を実現しています。

パターン4:モーダル系|色彩豊かな田中秀和頻出4

モーダルインターチェンジ(借用和音)を活用した色彩豊かな進行パターンです。

🎹 コード進行

Key: C
C → Em7 → Gm7 → A7b9

モーダルインターチェンジの効果

ポイント:Cメジャーキーに対してGm7(♭IIIm7)を使用。これにより、明るいメジャーキーに暗い色彩を加える効果。

このGm7は、Cナチュラルマイナー(エオリアン)スケールからの借用和音です。田中秀和はこのテクニックを使い、楽曲に深みと複雑さを与えています。

実際の活用場面

  • 明るい楽曲のBメロで陰影を加える
  • サビ後の間奏で印象的な転換を作る
  • エンディングで余韻を残す

田中秀和流コード進行の共通点

これら4つのパターンを分析すると、田中秀和のコード進行には以下の共通点が見えてきます:

🎯 田中秀和流の法則

  1. 滑らかな低音進行:ベースラインが半音または全音で流れるように進行
  2. テンション和音の自然な使用:複雑なコードを違和感なく楽曲に組み込む
  3. 色彩変化への執着:予想できない和音で聴き手の感情を揺さぶる
  4. 高速テンポでの複雑性:早いテンポでも和声の複雑さを保持

あなたの楽曲でも試せる応用テクニック

1. 初心者向けアプローチ

まずはパターン4(C → Em7 → Gm7 → A7b9)から試してみましょう。Gm7を普通のG7に置き換えても構いません。

2. 中級者向けチャレンジ

パターン1のオーギュメントコードを使ってみましょう。CaugをC+と表記することもあります。

3. 上級者向け探求

パターン3のスラッシュコードとテンション系コードの組み合わせにチャレンジ。Logic ProやCubaseなどのDAWで実際に打ち込んで響きを確認してみてください。

注意:これらのコード進行は高度な理論に基づいています。まずは楽曲全体の流れを重視し、理論はあくまで表現の手段として活用しましょう。

まとめ:田中秀和から学ぶ現代的作曲法

田中秀和の4つの特徴的コード進行パターンは、現代アニソンの新たなスタンダードを確立しました:

  • オーギュメント系:独特な浮遊感の創出
  • 半音進行系:洗練された都会的サウンド
  • テンション系:高度な理論の実践的応用
  • モーダル系:借用和音による色彩変化

これらのテクニックを理解し、自分の楽曲制作に取り入れることで、より深みのある音楽表現が可能になります。

次回は、これらのコード進行を実際にDAWで打ち込む具体的な方法について解説します。Logic ProやCubaseでの実践テクニックをお楽しみに!

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