DTMを始めたばかりの頃は、作曲のアイデアがなかなか浮かばず、苦労することがありますよね。でも大丈夫!いくつかの簡単なテクニックを使えば、初心者でも驚くほどスムーズに作曲できるようになります。この記事では、音楽理論の知識がなくても、すぐに実践できる作曲アイデアを生み出すテクニックを、DTM歴の長いブロガー兼Webマーケターが、余すところなく紹介します。
既存の曲を参考にしてみよう
作曲の最も簡単な方法の一つは、好きな曲や参考にしたい曲の構成やコード進行、メロディーを分析し、それを自分の曲作りに応用することです。完全にコピーするのではなく、あくまで「インスピレーションの源」として活用しましょう。
コード進行を真似る
既存の曲のコード進行を参考にすることは、作曲の近道です。多くのヒット曲は、定番のコード進行をベースにしていることが多いです。
使用例:
- C-G-Am-Em-F-C-F-G (カノン進行)
- Am-G-C-G (Just the Two of Us進行)
これらのコード進行を参考に、自分のメロディーを乗せてみましょう。コード進行が同じでも、メロディーやリズム、楽器の音色を変えるだけで、全く違う雰囲気の曲になります。
ポイント:
コード進行には著作権はありません。メロディーや歌詞には著作権があるので、注意が必要です。
メロディーの一部を引用する
好きな曲のメロディーの一部を、自分の曲に取り入れることも有効です。ただし、そのまま使うのではなく、リズムや音程を変えるなどの工夫を加えて、オリジナリティを出すことが重要です。
メロディーの引用は、著作権に抵触する可能性があります。数小節程度の短いフレーズを、原型をとどめないほど変化させて使うなど、慎重に行いましょう。
参考: JASRAC (著作権に関する情報)
リズムから発想を広げよう
メロディーが思い浮かばない時は、リズムから曲作りを始めてみましょう。ドラムパターンを先に作ることで、曲の骨格が定まり、メロディーやコードを乗せやすくなります。
DAWのドラムループ素材を活用する
ほとんどのDAWには、豊富なドラムループ素材が付属しています。これらを活用することで、簡単に様々なジャンルのリズムパターンを作成できます。
特徴:
- 様々なジャンルのドラムループが用意されている
- テンポや音色を自由に変更できる
- ループを組み合わせて、オリジナルのパターンを作成できる
リズムパターンを自分で打ち込む
ドラムループ素材を使うだけでなく、自分でリズムパターンを打ち込むこともおすすめです。DAWのピアノロールやステップシーケンサーを使って、オリジナルのリズムパターンを作成してみましょう。
最初はシンプルな4つ打ちや8ビートから始め、徐々に複雑なパターンに挑戦していくと良いでしょう。
コードからメロディーを導き出す
コード進行が決まったら、そのコード構成音を基にメロディーを作ってみましょう。コード構成音をなぞるだけでも、自然なメロディーラインが生まれます。
コード構成音を使う
コード構成音とは、コードを構成する音のことです。例えば、Cメジャーコードなら「ド・ミ・ソ」がコード構成音です。これらの音をメロディーに使うと、コードとの調和が取れたメロディーになります。
スケールを使う
コード進行が決まったら、そのコード進行に合ったスケール(音階)を調べてみましょう。スケール上の音を使うことで、より自然で அழகானメロディーを作ることができます。
特徴
- メジャースケール
- マイナースケール
メジャースケール、マイナースケールを基本として覚えそこから作曲の幅を広げましょう。
楽器を変えてみる
同じメロディーやコード進行でも、楽器の音色を変えるだけで、曲の印象は大きく変わります。様々な楽器を試して、自分の曲に最適な音色を見つけましょう。
DAWのソフトウェア音源を活用する
DAWには、様々な楽器の音を再現できるソフトウェア音源が付属しています。ピアノ、ギター、ベース、ドラム、ストリングス、シンセサイザーなど、様々な音色を試してみましょう。

外部音源を追加する
DAW付属の音源だけでなく、外部のソフトウェア音源やハードウェア音源を追加することもできます。より高品質な音源や、特定のジャンルに特化した音源を使うことで、曲のクオリティをさらに高めることができます。
ジャンルを意識してみる
作曲を始める前に、どんなジャンルの曲を作りたいのかを明確にすることも重要です。ジャンルによって、よく使われるコード進行、リズムパターン、楽器の音色などが異なります。
様々なジャンルの音楽を聴く
自分が作りたいジャンルだけでなく、様々なジャンルの音楽を聴くことで、音楽的な引き出しを増やすことができます。幅広いジャンルの音楽に触れることで、自分の曲に新しい要素を取り入れることができるようになります。
まとめ
DTM初心者でも、今回紹介したテクニックを使えば、簡単に作曲のアイデアを生み出すことができます。既存の曲を参考にしたり、リズムから発想を広げたり、コードからメロディーを導き出したり、様々な方法を試して、自分に合った作曲スタイルを見つけましょう。そして何よりも、楽しんで作曲することが大切です。音楽制作の楽しさを感じながら、あなただけのオリジナル曲をどんどん生み出してください!